「ヘルメットや帽子をかぶり続けると、頭が蒸れてハゲやすくなる」という噂を一度は聞いたことがあると思います。特に、仕事柄ヘルメットや帽子を被る必要がある人など、不安になる人も少なくありません。
現に、当店にご相談に来店される方の中で、次のような質問を頂きます。
- 仕事柄ずっとヘルメットをかぶり続ける必要がありますが、髪は抜けてしまいますか?
- 人の目が気になるので、帽子を被っていますがこの帽子が薄毛を進行させることはありますか?
今回は、被り物によってハゲ・薄毛が進行してしまうのか、専門家が徹底解説します。
動画でも解説しておりますのでよければご覧ください。
当サイト「hagerico」を運営するスーパースカルプ発毛センターで
薄毛を改善されたお客様のリアルな口コミはこちらから。
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ヘルメットや帽子によってハゲるの?
結論からお伝えすると、ヘルメットや帽子をかぶる事で、ハゲが進行しやすくなるなどの医学的な根拠は一切ありません。
職場で常にヘルメット・帽子をかぶり続けた結果ハゲたという話を耳にするかも知れませんが、それは被り物ではなく他のことが原因で毛量が少なくなってしまっている可能性が高いです。
頭が蒸れることで薄毛に影響はあるのか?
ヘルメットや帽子を被る事で一番不安視するのが、被り物の内側が蒸れることによって、頭皮環境が悪化して抜け毛の原因になることですよね。
その考え方も一理ありますが、その場合は抜け毛として症状が現れる前に、頭皮環境の悪化(フケ、痒み、炎症)などの症状が生じてきます。
このようなフケや痒み、炎症が起きてしまった場合は、症状が悪化し脂漏性脱毛症などになってしまうこともあります。ヘルメットや帽子などで頭皮環境の悪化してしまった場合、早めの対策が必要となります。
ヘルメットをかぶり続けて、頭皮が炎症した実例を紹介
当店にヘルメットと帽子をかぶり続けることによって、頭皮環境が悪化して炎症してしまった実例があります。
当時の状況
あまり衛生環境が良くない状態でかぶり続けてしまった事により、頭皮に痒みや痛みが生じる
痒みに耐えきれず、患部を強く掻いてしまいより炎症が悪化。脱毛してしまい相談へ
頭皮環境が悪化した状態
ご来店時に、痒みや痛みがある部分をマイクロスコープで確認した結果となります。
このように、外的刺激によって頭皮が剥けて、炎症状態でした。
この状態がさらに悪化してしまうと、脂漏性脱毛症や、炎症による抜け毛が生じることがあります。
いかがでしょうか?
ヘルメットや帽子によって強く炎症してしまった場合、炎症部位から抜け毛が生じることがあります。ただし、髪の毛が抜けるのは炎症部位からのみとなります。
補足)実際に炎症が悪化して脱毛したケース
脱毛した頭皮トラブル
先ほどの画像より頭皮環境が悪化してしまったケースです。
このぐらいまで頭皮の状態が悪化してしまうと、フケや粃糠と一緒に髪の毛が脱毛してしまいます。
薄毛や抜け毛の原因の半数以上がAGA(男性型脱毛症)
薄毛や抜け毛の症状は、ヘルメットや帽子など外からの刺激によって生じるのではなく、AGA(男性型脱毛症)などの体質や遺伝によって生じるものがほとんどです。
このAGAとは、男性ホルモンのテストステロンが5α-リダクターゼの働きによってジヒドロテストステロン(DHT)に変わり毛根の成長を止めてしまうことによって生じます。
通常髪の毛はヘアサイクル(毛周期)と言う循環を行う事で4〜5年は伸び続けますが、AGAになると数ヶ月〜1年と短期間で成長期が終わり脱毛してしまうのです。
その結果、通常より短くて細い毛が抜けている・生えてくる髪の毛が細い状態になり、地肌が透けて薄毛となります。
AGAは特定の部位から薄毛になる
AGAは、DHTを受け取る受容体(アンドロゲンレセプター)を持っている特定の部位のみ薄毛になることも見分けるポイントです。
AGAによって薄くなる部位
- 生え際
- M字
- 頭頂部
- つむじ周辺
以上の部分の頭皮が透けてきた・毛量が減ってきた場合は、AGAによる脱毛症の可能性が高いです。
薄毛の原因が「ヘルメット・帽子」か?「AGA」か?を区別する方法
薄毛になる多くのケースはAGA(男性型脱毛症)によるものとお伝えしましたが、もしかしたらヘルメットや帽子によっても悪影響があるかもしれないと不安はありますよね。
本記事にてヘルメットや帽子によって抜け毛が起きているのか、AGAによって脱毛しているのか明確にしましょう。
被り物でハゲる場合=頭部全体、AGAの場合=つむじ・生え際
ヘルメットや帽子でハゲる状況は、外からの刺激によって頭皮や毛根がダメージを受ける事によって抜け毛が生じる場合のみです。
ヘルメットや帽子によって締め付けられている側頭部や後頭部からも脱毛する可能性があります。そのため、AGAのようにつむじ周辺や生え際から薄毛になる訳ではないのです。
また、被り物等で抜け毛が生じる場合、抜け毛が起きる前に何かしら頭皮トラブルが起きている可能性が高いです。抜け毛が起きる前に、頭皮に痒みがあるか・赤みがあるか・フケが出るかなども合わせて確認しましょう。
ヘルメットや帽子が薄毛になりうる2つの要因と対策は?
ヘルメットや帽子が原因で、頭皮環境が悪化することが薄毛に繋がるとお伝えしましたが、ヘルメットなどは正しく使用が出来ていないと、頭皮トラブルのリスクが上がります。
普段使用している被り物の使い方に問題はないか確認しましょう。
ハゲるリスクあり①:自分の頭のサイズにあっていない
頭のサイズに合っていないヘルメットや帽子を使用し続けていることはありませんか?サイズに合っていないヘルメットなどを使用し続けると動くたびに髪や頭皮と擦れて、頭皮ダメージにつながることもあります。
自分の頭のサイズより小さいサイズを使用し続けると、頭皮を外から圧迫した状態になりかねません。その結果、血流不良を引き起こして抜け毛の原因になる可能性があります。
具体的な対策
自分の頭のサイズに合わせたサイズのヘルメットを使用することをお勧めします。
適正サイズの測り方
耳の付け根から指2本分上を額の中央から後頭部までメジャーで測定
このサイズ+1cmが推奨
※)一人だとなかなか測定しずらいため、2人で測定することをお勧めいたします。
ハゲるリスクあり②:使用後に消毒などを行なっていない
ついつい忘れがちなのが、ヘルメットや帽子を使用した後のケアとなります。1日付けたヘルメットの内側は、頭皮に存在する菌や雑菌がたくさん付いています。
このまま放置すると、次に使うときに、菌がたくさん付いたヘルメットを頭皮につける事になります。
また、ヘルメットや帽子を長時間かぶり続けると、汗をかいて、だんだんムレが生じてきます。
この汗でムレた状態で放置することも頭皮に雑菌を増殖させる原因となりますので、湯シャンやシャンプーをしっかりと行い頭皮環境を清潔に保つことも大切となります。
具体的な対策
ヘルメットなど硬いものを使用する場合は、内側にインナーパットなど水分吸収性が高いタオルなどを挟むことをお勧めいたします。
そうすることで、ヘルメットに付いてしまう汗の量を軽減できるだけでなく、頭が汗まみれになってしまうことを防ぐことが出来ます。
特に夏は、小まめにタオルなどを取り替えて清潔な状態を維持するようにしましょう。
薄毛対策をした上で、ヘルメットや帽子を活用しよう
ヘルメットや帽子をかぶり続けることでハゲる原因や対策をお伝えしました。ヘルメットや帽子は、頭を守ってくれるだけでなく、防寒対策としても非常に重要なものです。
しかし、使用した後の除菌・蒸れ・締め付けなどが原因で頭皮トラブルが起きてしまうことがあります。その結果、頭皮が炎症してしまい、抜け毛や薄毛の原因になりうることも事実です。
そのため、清潔な状態を保ちつつ、自分の頭のサイズに合ったヘルメットを使用することをお勧めします。また、自分がヘルメットなどでハゲてしまったと不安でしたら、一度薄毛の専門家にご相談ください。