今年は梅雨入りが早く、夏の到来もそれに伴って早まると言われていますが、湿気が多く暑い時期になると夕方には頭皮が脂でベタつくという方が増えてきます。
この梅雨から夏にかけては、ベタつくだけでなく臭いやかゆみが気になる方が増えるのも特徴です。
そこで今回は夕方に頭皮が脂でベタつく原因、頭から不快な臭いがしたりかゆみが出た時の対処法を詳しく解説させて頂きます。
頭皮のベタつく原因については以下の動画でも解説していますので、併せてご覧いただけるとより理解していただけます。
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夕方になると頭皮がベタつく原因は?
まず何故夕方になると頭皮がベタつくのか?ベタついているとはどういう状態なのかについて解説していきましょう。
- 髪の毛の根元が脂っぽく毛束のようになっている
- 頭部を見た時に根元が濡れているように見える
- 指で頭皮を触るとベタつく、または触った指がテカテカする
- 髪の毛をセットしてもすぐ崩れてペタンコになる
こういった状態になっていれば、頭皮が脂でベタついている状態です。
では、何故夕方になると頭皮が脂でベタつくのかという原因ですが、それは頭皮の毛穴から出る皮脂が深く関係しています。
頭皮には顔のTゾーンの2~3倍もの皮脂腺や汗腺があり、シャンプー後4時間から半日ほどで毛穴に溜まる程の量が分泌され1日かけて髪の毛にまで広げるのです。
通常ならベタつくほどの皮脂分泌はないのですが、以下のようなことが原因で皮脂の分泌量が増えると頭皮がべたつく原因になります。
夕方になると頭皮がベタつく原因:間違ったヘアケアや乾かし方
間違ったヘアケアの方法や乾かし方をする事は頭皮環境を悪化させ、夕方になると頭皮がベタつく原因になります。
頭皮をスッキリさせたいからと洗浄力の高いシャンプーを使うと頭皮を乾燥させる原因になり、更に皮脂の分泌量が増えベタつく事が増えてしまうのです。
他にも爪を立てて髪の毛を洗ってしまう・頭皮までしっかり洗えていない・シャンプーを頭皮に付けて泡立てる・コンディショナーやトリートメントを頭皮に付けてしまう・すすぎ残しがある・髪の毛をしっかり乾かせていない・自然乾燥しているなど、間違ったヘアケアをする事で夕方には皮脂でベタつく頭皮になってしまいます。
夕方になると頭皮がベタつく原因:頭皮が乾燥して皮脂分泌が過剰になっている
夕方になると頭皮がベタつく原因には、頭皮が乾燥している事で皮脂の分泌が過剰になっている事もあります。
頭皮は一定の水分量を守るために皮脂を分泌し、そして汗と皮脂が混ざり合う事で皮脂膜を作って外部からの刺激や水分の蒸発を防ぐのですが、乾燥していると感じると皮脂を多く分泌してしまうのです。
その過剰に分泌された皮脂によって頭皮がベタつくことになり、頭皮から髪の毛にまで皮脂が広がっていき髪の毛までもがベタついてセットが崩れたり整髪料を付けていないはずなのに毛束が出来たりします。
夕方になると頭皮がベタつく原因:ホルモンや自律神経のバランスが乱れている
ホルモンバランスや自律神経のバランスが崩れることも夕方になると頭皮がベタつく原因の一つです。
皮脂の分泌には男性ホルモンが大きく関わっているのですが、ストレスや食生活などが原因でホルモンバランスが乱れると皮脂を多く分泌してしまいます。
また自律神経のバランスが崩れて交感神経の働きが活発になると男性ホルモンの分泌も活性化し、皮脂の分泌が促進されてしまうのでホルモンバランスや自律神経のバランスが崩れる事は頭皮がベタつく事に直結しているのです。
夕方になると頭皮がベタつく原因:脂質や糖分の多い食生活
穀類や肉中心の食事・スイーツなどの脂質や糖分の多い食生活をしている事も、夕方になると頭皮がベタつく原因になります。
糖質の多い食生活は炎症を起こす物質が増える事で毛穴の出口に弱い炎症を起こし、その反応で皮脂の分泌が促進されてしまう事になります。そして脂質の多い食生活では血液中に増える中性脂肪が皮脂に成り代わって分泌される事で過剰に皮脂が分泌されてしまうのです。
主食になる白米やパン・麺類・芋などは糖質が多いので食べ過ぎに注意し、脂っこい肉や揚げ物は脂質が多いので先に野菜を食べるなどして吸収を抑えましょう。
夕方になると頭皮がベタつく原因:生活習慣の乱れや加齢
普段の生活習慣の乱れによっても、夕方になると頭皮がベタつく原因になることがあります。
運動不足になると筋肉量が減少して体内の血液循環が悪化、そして慢性的な血行不良になることで頭皮まで必要な酸素や栄養素を送ることが出来ず頭皮が乾燥してしまい、皮脂の過剰分泌が起こるのです。
年齢を重ねると運動不足になる方も増えて筋力低下と共に基礎代謝も減少し、若い頃には吸収できていた脂質も過剰摂取となって皮脂の分泌量が増えてしまうという事もあります。
夕方になるとベタつく頭皮への対処法
夕方になると頭皮がベタつく原因には普段の食生活や生活習慣が大きく関わっているという事が分かって頂けたところで、続いては夕方にベタつく頭皮への対処法を解説していきましょう。
急な生活の変化は精神的にも負担になってストレスを感じてしまう事が多いので、少しづつ取り入れていくことをおすすめします。
夕方になるとベタつく頭皮への対処法:食生活の見直し
夕方にベタつく頭皮への対処法としておすすめなのが食生活の見直しです。一番取り入れやすく意識しやすいものではないでしょうか?
特に皮脂の分泌を抑えたり、摂取した脂質をエネルギーへと変換させる時に使われるビタミンB2とビタミンB6は、是非取り入れていただきたい栄養素です。
- ビタミンB2を多く含む食材・・・鶏卵・乳製品・海苔・きのこ類・納豆・レバーなど
- ビタミンB6を多く含む食材・・・鶏むね肉・ささみ・ニンニク・黒ゴマ・マグロの赤身・青魚など
手軽に購入出来て取り入れやすい食材としては、ヨーグルトやアーモンドミルク・野菜ジュース、豆腐や納豆などの大豆製品もおすすめです。
ビタミンB群はもちろんビタミンEやミネラルなども含んでいるので、皮脂の分泌を抑える以外にも健康的な頭皮を手に入れる・血行改善・新陳代謝促進なども作用が期待できます。
夕方になるとベタつく頭皮への対処法:シャンプーや洗髪方法を見直す
頭皮がべたつくからと洗浄力の高い高級アルコール系シャンプーを使ったり、夜も朝もシャンプーをするといった洗髪に関する行動を見直す事も夕方にベタつく頭皮への対処法としておすすめです。
洗浄力の高いシャンプーや朝シャン・気持いいからと熱めのシャワーでシャンプーすることは、頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまう事にもなりますし頭皮の乾燥を招きます。
シャンプーの成分表示に「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」「オレフィン(C14-16)スルホン酸」とあるものは洗浄力が高いので、ある程度の洗浄力で低刺激な「ココイルグルタミン酸」「ラウロイルメチルアラニン」と書かれているものがおすすめです。
この機会に以下の動画から正しいシャンプーの方法を会得して、頭皮や髪の毛を乾燥から守り正常な状態へと戻していきましょう。
夕方になるとベタつく頭皮への対処法:ティッシュやコットンで油分を拭き取る
今すぐベタつく頭皮を何とかしたい!という時の対処法としては、ティッシュやコットンで頭皮の油分を拭き取ることが一番簡単な対処法です。応急処置ですので根本的な解決にはなりませんが、一時しのぎとしては使えます。
他にはベビーパウダーを軽くポンポンと馴染ませることでパウダーが余分な皮脂を吸い取りサラサラな状態にしてくれますが、毛穴詰まりを起こす事があるのでしっかりとシャンプーで洗い落とす事が必要になります。
インターネット上ではコットンに緑茶を含ませて拭き取るという対処法もあり、緑茶に含まれるカテキンが雑菌の繁殖を抑え酸化防止になるといわれていますが、使用する緑茶や使用する方の体調などによってはかゆみが出る事があるので、試す際にはパッチテストを行うなどしましょう。
頭皮が臭いと感じた時の原因と対処法
頭皮がベタつく時に同時に気になるのが臭いです。男性に多いイメージがありますが、近年頭皮の臭いに悩む女性も増えています。
人から指摘される事で気付く方もいますが、ふと振り向いた時や女性ならまとめていた髪の毛をほどいた時などに気付く場合もあります。
まずは自分で実際に頭皮の臭いをセルフチェックしてみましょう。
石鹸で手を洗い指の腹で頭皮を軽くこすり、臭いを嗅いでみてください。頭頂部・耳の後ろ付近・生え際など、朝や日中・夕方など場所や時間帯でも比較すると分かりやすいです。
頭皮が臭いと感じる原因は?
何故頭皮が臭いと感じるのか?その原因は常在菌の異常繁殖と生活習慣・頭のムレ・食生活や髪の洗い残し・すすぎ残し・加齢などが当てはまります。
頭皮には表皮ブドウ菌やアクネ菌・マラセチア菌・コリネバクテリウムなどの常在菌が存在し、その常在菌が皮脂や汗・垢をエサとして食べて分解し酸化する時に臭いを発生させているのです。
皮脂や汗の量で常在菌が増えすぎる、髪の毛によって蒸れた臭いなどが混ざり合う、加齢によって皮脂の中に脂肪酸が含まれるようになる事など様々な事が絡み合い、頭皮が臭いと感じるようになります。
頭皮が臭い時の対処法を解説
頭皮の臭いはまず正しいシャンプーの方法を実践することである程度減らす事が出来ます。
他には頭皮の臭いが気になった時にすぐ出来る対処法としてウェットティッシュで頭皮を軽く拭く・頭皮用のデオドラントミストやスプレーを使う事もおすすめです。
髪の毛が長い方ならお団子などにしてまとめてしまえば、ベタつきも目立たず臭いを拡散する事も防げます。
まとめてしまうとムレが気になると思いますので、先にウェットティッシュで頭皮を軽く拭いて根元が乾いてから結ぶようにしましょう。
頭皮にかゆみがある時の原因と対処法
頭皮がベタつく事や臭い以外のトラブルと言えば「かゆみ」ではないでしょうか?
上記二つの原因と同じように頭皮が乾燥する事で皮脂のバリア機能が低下し、少しの刺激で反応・炎症を起こす事が増えてしまいます。
人前で頭を掻くと不衛生にしていると思われる事もあるので、まずは頭皮にかゆみが出る原因を知って対処法を実践してみましょう。
頭皮にかゆみが出る原因は?
頭皮にかゆみが出る原因は、洗浄力の高いシャンプーを使っている・かゆいからと力任せにゴシゴシと洗う・洗い残しやすすぎ残しがある・髪の毛を自然乾燥させているなどの洗髪時に関係する原因や、脂漏性湿疹・かぶれ・頭皮の乾燥・あせもの他、シラミや水虫菌への感染や花粉などのアレルギーと様々です。
基本的には頭皮環境が悪化している事が原因になるので、頭皮を正常化させることが一番の解決方法になります。
その為には正しいシャンプーの方法を実践することと食生活や生活習慣を整える、感染が原因であれば一早く治療しましょう。
頭皮にかゆみがある時の対処法を解説
頭皮にかゆみがある時はつい掻いてしまいたくなりますが、頭皮を傷つけてしまうと炎症を起こしてしまったりかゆみが増す事があるので、出来るだけ我慢しましょう。
かゆみを和らげる方法として冷やすという対処法がありますが、これはかゆみを脳に伝える神経の活動を冷やす事で抑制できるためです。
外出している時なら冷たい缶飲料やペットボトルなどを当てたり、かゆみに効果のあるローションを使用することもおすすめですが、症状が悪化したりかゆみが長期間治まらない時は皮膚科を受診し適切な処置を行って貰いましょう。
まとめ
紫外線や湿度・温度の影響が強まることでの頭皮へのダメージは、今回解説させていただいた頭皮がベタつく・脂っぽくなる・臭いやかゆみなどの原因にもなります。
過剰な皮脂分泌や汗によるムレなどへの対策も必要不可欠になるので、ウェットティッシュやハンドタオルなどを持ち歩き、すぐ対処法を実践できるようにしておくことがおすすめです。
薄毛対策としても有効になるので、是非今回ご紹介した対処法を試して頂き頭皮や髪の毛へのダメージを少しでも減らし、不快にならずに済むようにしましょう。
推奨される生活習慣や正しいシャンプーの方法を行っても、頭皮がベタつく・臭いが気になる・かゆみが治まらない時は皮膚科や専門家に相談するのが一番即効性があるので、受診する事を考えてみてください。
参考文献:
資生堂ビューティサイエンス研究所「頭皮皮脂分泌量と年代及び肌質との関連について」
花王「頭皮の皮脂の挙動とトラブル」
アリミノ「『頭皮臭』の仕組みとその抑制方法」