昔からよく聞く噂として「猫っ毛(軟毛)だと将来ハゲるよ」「サラサラで細い直毛の人はハゲやすい髪質らしい」など、ハゲやすい髪質があると言われていますが、実際のところ生まれつきの髪質ではハゲやすいかどうかは決まっておりません。
ただし、生まれついての髪質がここ数年で変化したとしたら、それは薄毛への危険なサインであるかもしれないという事をご存知ですか?
今回は軟毛・直毛・くせ毛・剛毛といった髪質それぞれの特徴や、ハゲやすい髪質にはどういった特徴があるのかについてを詳しく解説していきます。
当サイト「hagerico」を運営するスーパースカルプ発毛センターで
薄毛を改善されたお客様のリアルな口コミはこちらから。
当サイト「hagerico」を運営するスーパースカルプ発毛センターで、薄毛を改善されたお客様のリアルな口コミはこちらから。
軟毛・直毛・くせ毛・剛毛 髪質ごとの特徴とは?
髪質は軟毛・直毛・くせ毛・剛毛という4つに分けられる事が多いですが、細かく分けると硬毛(細・太)・軟毛(細・太)という髪の毛の硬さ・柔らかさと、くせ毛・直毛という癖の有無2種類を組み合わせた8種類(くせ毛の種類を含めればそれ以上)が存在します。
そもそも髪の毛というのは外側からキューティクル・コルテックス・メデュラという3層から成り立ち、メデュラは細い髪の毛の方だと無い場合が多いです。
さらに髪の毛の量が多く見えたり少なく見えたりするのは髪の毛の太さが違うという事もありますが、日本人の髪の毛の平均本数が10万本と言われている中、髪の量が多い方だと13~15万本・少なめの方だと7~8万本程度となります。
今回は細い軟毛と太い硬毛(剛毛)、直毛とくせ毛の4種類をピックアップし、それぞれの髪質が持つ特徴とハゲやすい髪質なのかについて詳しく解説していきましょう。
軟毛はハゲやすい髪質?
生まれつき細く柔らかい軟毛と言われる髪質の方はよくハゲやすい髪質だと言われますが、ボリュームが出にくいせいで髪の毛の量が少なく見える事が多いだけでハゲやすい訳ではありません。
軟毛はキューティクルの厚みが薄く、髪の毛の内部(コルテックス)を構成するタンパク質の量も少なめで繊細だということが特徴です。
平均的な髪の毛の太さが0.08mm程度であるのに対し、軟毛の方は0.06mmと数字だけで見るとあまり変わらないと感じるかもしれませんが、剛毛の方と比較すると1/3程度の太さとなります。
一般的な髪の毛の量があったとしても、細い髪質であることが多い軟毛の方はそれだけ少なく見えてしまうのです。
剛毛はハゲやすい髪質?
太くて硬い髪質の剛毛の方はキューティクルの厚みと枚数があり、触った感触もハリがあってしっかりしている事が多いです。
剛毛の方の中にはくせ毛でゴワゴワしているという方もいて、こういった場合は毛根が歪んでいたり内部の油分や水分が不足している事もあります。
パーマがかかりにくかったりヘアカラーの色が入りにくい、髪の毛の太さは0.15mm以上でボリュームが出やすく髪の毛が傷みにくいという事が特徴です。
一般的な髪の毛の量より少なくても太くてしっかりしている髪質の剛毛の方は、その分多く見える事が多いでしょう。
直毛はハゲやすい髪質?
直毛とは髪の毛を分断した時の断面が綺麗な円形でうねりが無く、キューティクルも綺麗に揃っていて艶がありサラサラとしているという事が特徴です。
直毛で髪の毛が太い髪質の方もいれば直毛で髪の毛が細い髪質の方もいて、髪の毛が細い程ペタンコ髪になりやすくハゲやすい髪質だと思われる事が多いでしょう。
しかし直毛だからと言ってハゲやすい髪質だという事は無く、一般的な髪の毛の本数を保つことが出来ていても細い軟毛の髪質の方だとハゲて見えてしまうだけなのです。
ですので太い剛毛で直毛の方であれば、多少本数が減少したとしてもハゲているようには見えません。
くせ毛はハゲやすい髪質?
生まれつきや後天的な事が原因で髪の毛がうねっていたりチリチリとした縮れを持った髪質がくせ毛の特徴で、髪の毛の断面がいびつな楕円形で一本一本の太さも均一ではない事が多いです。
直毛と同じように髪の毛の太さも様々となり、またうねりや縮れの強さも変わる為にボリュームの出方も人それぞれとなります。
くせ毛は主に頭皮の中の毛穴が曲がっている事や髪の毛を作り出す毛球の部分が歪んでいる事で起こり、先天的なくせ毛の方であればハゲやすい髪質とは言えないのですが、後天的な事が理由でくせ毛になってしまった方の中にはハゲやすい髪質の方がいる事もあるので要注意です。
ハゲやすい髪質の特徴と原因
結果的にハゲやすい髪質というのは元々生まれ持った髪質では無く、軟毛でも剛毛でもまた直毛やくせ毛であったとしても後天的に髪質が変化してしまうとハゲやすい髪質になってしまうという事です。
軟毛の方がさらに細い髪の毛になってしまったり、剛毛だったのに髪の毛が痩せてハリが無くなってしまう、直毛だったのにくせ毛になってしまった、くせ毛のうねりが減ってきたりと以前と髪質が変化してきたという時は、ハゲやすい髪質になってきているというサインになります。
ハゲやすい髪質になってしまう原因として挙げられるものを以下で詳しく解説していきましょう。
ハゲやすい髪質になる原因①栄養不足
まず最初に解説するハゲやすい髪質になる原因として、普段の食事では髪の毛の成長に必要な栄養が不足しているという事が考えられます。
ご自身の普段の食事を振り返ってみて脂質や糖質が多い・ファストフードやコンビニ食、インスタント食品の摂取頻度が高い・野菜などが不足しているかもしれないと感じた方であれば、栄養不足でハゲやすい髪質に変化した可能性が高いです。
また、過剰に糖質を摂取している食生活を送っていると、タンパク質を劣化させAGEという終末糖化産物という物質を作り出します。
AGEは正常なタンパク質を攻撃して機能低下させたり、コラーゲン繊維や血管を老化させる作用を持っている為、頭皮の硬化による血流悪化から毛母細胞に栄養が届かなくなりハゲやすい髪質へ変化するのです。
ハゲやすい髪質になる原因②睡眠不足
普段からあまり良く眠れない方やショートスリーパーの方、長時間寝ているはずなのに疲れが取れないという方は睡眠の質が悪く、睡眠不足になっている事からハゲやすい髪質に変わってしまう事があります。
寝つきが悪い・夜中に何度も目が覚めてしまったり朝早くに目が覚める、就寝時間がバラバラであったりする方は気を付けないといけません。
夜遅くまでスマホやPCを使っていると、ブルーライトの影響によって睡眠を司るメラトニンというホルモンの分泌が抑制されてしまうので、睡眠の質が低下してしまいます。
睡眠不足は自律神経のバランスが崩れたり、成長ホルモンの分泌が減少してしまう事にも繋がる為、ハゲやすい髪質に変化する原因となるのです。
ハゲやすい髪質になる原因③頭皮環境の悪化
髪質や頭皮の肌質に合っていないシャンプーを使っていたり、紫外線を浴びている時間が長い、整髪料を頭皮にまでつけてしまっている、頻繁にパーマやヘアカラーを繰り返している、髪の毛を乾かす時に自然乾燥だという方は、頭皮環境が悪化している可能性が高いです。
これらは全て髪の毛や頭皮に対してダメージを与えてしまう行為で、短期間での影響が分からなくても少しづつ蓄積されハゲやすい髪質になることがあります。
頭皮が乾燥してしまって皮脂の分泌が増えてしまう、髪の毛のキューティクルが傷んで剥がれてしまう事で髪の毛の内部に必要な水分が奪われてしまったり、髪の毛の成分がダメージに弱くなってしまい髪質も変化してしまうのです。
どの行為も頻度が高くなければ、そしてしっかりと対処すればハゲやすい髪質になってしまう事を防げますので、リスクを最小限に抑えていくことが重要となります。
ハゲやすい髪質になる原因④運動不足
ハゲやすい髪質になる原因の一つには血行不良によって髪の毛を作る細胞にまで栄養が届かなくなる事があるのですが、血行不良を起こす原因には運動不足が関係しています。
血液は全身を経由して心臓へ戻るのですが、特に下半身に溜まった血液は筋肉によって心臓まで戻してから最終的に頭皮に届けられるのです。
筋力が低下してしまうとポンプの役割をする力が減少してしまう為、全身の血行が悪化し代謝も悪くなります。
新陳代謝が低下すると身体の老化が進行しやすくなりますので、結果ハゲやすい髪質になりやすくなるのです。
ハゲやすい髪質になる原因⑤ストレス
あらゆるところに潜んでいるストレスの元を避ける事が難しい現代ですが、中でもストレスを感じやすく溜めてしまいがちな方はハゲやすい髪質に変化しやすいです。
ストレスの影響により血行不良や自律神経のバランスを崩して睡眠不足になる、そしてホルモンバランスまでも乱れてAGAの原因になる物質が増えてしまいやすくなります。
また、ストレスが原因で暴飲暴食してしまったりすれば皮脂の過剰分泌や栄養不足を招く事にもなりますし、ストレスは体内の活性酸素を増加させ老化を促進させてしまう事にも繋がるのです。
変わってしまった髪質は改善出来る
加齢によっても髪質が変化してしまう事はあるのですが、出来る限り体内を若く健康に保つことで老化による髪質変化は避けられます。
同じようにここまで解説してきたハゲやすい髪質に変わってしまった方でも、原因を取り除く事で髪の毛の状態を改善する事は可能です。
変わってしまったハゲやすい髪質を、元の髪質に戻すために出来る改善方法を解説していきますので、是非参考になさってください。
ハゲやすい髪質を元に戻す改善方法:食生活を見直す
髪の毛は主にタンパク質(ケラチン)で構成されているのですが、タンパク質から髪の毛へと合成する際には亜鉛や鉄分・ヨウ素などのミネラルも必要です。
また、こういった栄養素を頭皮にまで届ける血流を良好にするためには、ビタミンやDHA・EPAなども積極的に摂取することがおすすめとなりますので、栄養バランスの整った食生活を送るようにしましょう。
もしもダイエットをしている方であっても、偏った食生活を送るよりしっかりと栄養バランスを考えた食事を摂る方が効果的ですし、健康的にダイエットすることが出来ます。
ハゲやすい髪質を元に戻す改善方法:質の良い睡眠を取る
生活習慣によっては難しい事もありますが、出来るだけ質の良い睡眠をまとまった時間取ることもハゲやすい髪質を元に戻す改善方法の一つです。
「寝つきが良く・ぐっすりと眠り・スッキリと目覚める」という質の良い睡眠の3か条に当てはまると、日中眠気に襲われることも無く疲れも取れ、ストレスも緩和されて血流が良くなります。
睡眠時に分泌される成長ホルモンの効果で日中に受けたダメージを修復できるので、ハゲやすい髪質になってしまった方でも元の髪質に戻る確率が高くなるのです。
規則正しい生活を送る為にも必要な事ですので、睡眠と食事は最も重視するべき対策法と言えます。
ハゲやすい髪質を元に戻す改善方法:シャンプーやヘアケア剤を見直す
ハゲやすい髪質になってしまった方の中には、洗浄成分の強いシャンプーを使っていたり長年シリコンが入ったヘアケア剤を使っているという方もいらっしゃいます。
シャンプーの方法が間違っている事も多いので、正しいシャンプーやヘアケア剤の選び方とシャンプーの方法を見直してみてください。
また、美容室専売品の髪質改善・復元シャンプーや復元ドライヤーなどを使用したり、クリニックや発毛センターなどで販売している髪の毛や頭皮に優しい成分のヘアケア剤を使用する事もおすすめです。
ハゲやすい髪質を元に戻す改善方法:ストレスを溜めない
ストレスは全く受けない事が難しいものですので、変化したハゲやすい髪質を元に戻すためにはストレスを溜めずに発散する事が大切です。解消する方法は様々ありますので、うまく解消することが出来ないという方は自分に合うストレス解消法を色々試してみましょう。
固定概念の強い方はよりストレスを感じ溜めてしまいやすい傾向がありますが、100%を目指さず50%出来れば良い方だというような考え方にシフトチェンジする事で良い結果を生み出せる事もあります。
長年の蓄積がハゲやすい髪質に変化させてしまった原因ですので、急いで結果を出そうとするのではなくゆっくりと時間をかけて元の髪質に戻れるよう、心にゆとりをもってストレスを少しづつでも解消していきましょう。
ハゲやすい髪質を元に戻す改善方法:毎日適度に運動する
ハゲやすい髪質に変化してしまった原因には血行不良が大きく関わっている事が多いので、全身の血流を促進する為にも毎日適度に有酸素運動をする事を習慣化することがおすすめです。
ある程度の筋量を保つ事には血流促進効果の他にも、基礎体温の上昇・自律神経のバランスが整うなど元の髪質に戻す為に必要な効果があります。
また、負荷の大きい無酸素運動は活性酸素や男性ホルモンの増加によって、AGAの原因となるジヒドロテストステロンを増やしてしまう可能性があるので、行うのであれば週に1回程度にしておきましょう。
まとめ
今回の記事では軟毛はハゲやすい髪質なのか?軟毛・直毛・くせ毛・剛毛それぞれの特徴、ハゲやすい髪質を元に戻す改善方法を解説してまいりました。
時間をかけて元の髪質からハゲやすい髪質へと変化しているので、改善する為にもその分の期間は必要となります。
効果がなかなか現れないと気持ちも低下してしまうかもしれませんが、長い目で改善されるよう対策を講じていくことが必要です。
出来るだけ早くハゲやすい髪質から元の髪質へと戻したい方は、実績のある専門家へ相談すると適切な施術を行って貰う事が可能ですので、気軽に相談してみましょう。
参考文献
AGE牧田クリニック「AGEとは?」
ミルボン「髪の成分や年齢による髪質の変化について毛髪科学の研究者に聞いてみた。」