自毛植毛で後悔する前に絶対に確認しておきたい10個の注意点を解説

「これまで薄毛(AGA)の治療をしてきたけれど、生え際や頭頂部の薄毛に対して効果が出ない!もう自毛植毛するしかないのか…?」と、お悩みの方に対して自毛植毛には後悔する可能性があるという事を解説させて頂きます。

自毛植毛には保険診療外で費用が高額になること以外にも、希望する効果が出るまでの期間・手術医の技術など注意点やデメリットが様々あり、薄毛治療の最終手段として選択するべき方法だという事をしっかり学んで頂いて、安易に自毛植毛して後悔しないようにしてください。

下記の動画でも意外に知られていない自毛植毛のデメリットやリスクについて解説していますので、是非ご覧になって頂ければと思います。

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目次

自毛植毛の種類は?

現在国内で主流になっている自毛植毛の種類として、FUT法FUE法Choi法という3種類の術式があります。
その他にはARTAS法というものやクリニック独自の名称をつけたものもあるのですが、ほとんどがFUE法と同一だと考えられるものです。

過去には人工毛を移植する人工毛植毛もありましたが、拒絶反応や副作用の問題が重視され現在はほとんど行われず、アメリカでは禁止・ヨーロッパでも問題視され、日本でも男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版で「人工毛植毛術を行うべきでは無い」と位置付けられています。

自毛植毛の種類:FUT法

AGAの影響を受けづらい後頭部から毛根ごと頭皮を帯状に切取り、毛根ごとの株(グラフト)に分けたものを薄毛になっている箇所に移植するというのがFUT法です。
後頭部に幅数mm~長さ数cm程の傷跡が残る為、将来的に刈り上げたり坊主にするなどすれば傷跡が目立つ事があります。

とはいえ、以下でご紹介していく術式よりは傷跡が小さく済みますし、定着率は85~95%と高く移植したい箇所が広範囲な方にはメリットが大きいと感じるでしょう。
デメリットとしては、現状FUT法を行っているクリニック自体が少ないので、病院探しには苦労するかもしれません。

自毛植毛の種類:FUE法

現在自毛植毛を行う中で一番多い術式がFUE法で、各クリニックで独自の特徴を持ったオリジナルの手法を開発して差を付けています。
基本的なFUE法としては、パンチング式で穴をあけて移植する毛根を切取り移植したい箇所に埋め込んでいくというもので、後頭部には採取した箇所に米粒大程度の傷跡が点々と残り、ヘアスタイルによってはかなり目立つ場合が多いです。

各クリニックの手法では切り取る毛根の範囲を出来る限り狭くする・採取する際に刈り上げない、または刈り上げる箇所を細分化するなどされており、定着率は約70~95%となっています。
FUT法よりは採取した箇所の傷が早く治りますし、痛みも少ないと言われていますが費用面ではFUE法の方が高いという事がデメリットです。

自毛植毛の種類:Choi法

韓国で開発された自毛植毛の術式で、FUT法と同じように後頭部から移植する毛根を帯状に切取り株分けし、専用の針(ニードル)に移植する株をセットして穴あけと移植を同時に行う術式がChoi法です。
FUT法とFUE法では移植する箇所にあらかじめスリットと呼ばれる新たな毛穴になる部分を作成し、その箇所にグラフトを埋め込んでいくのですが、Choi法ではその作業を1度に行います。

Choi法は韓国でも自然な仕上がりになると人気の自毛植毛法ではありますが、デメリットとして他の自毛植毛術と比較して定着率が60~90%程と低くなってしまう事や費用が高くなる傾向にあり、日本ではChoi法を行っているクリニック自体も少ないです。

自毛植毛の費用はいくら?

ここまでは自毛植毛の方法について解説させて頂きました。
移植する為のドナーとなる毛根(グラフト)の採取や、移植する方法そのものによって術式の名前も変わり、また費用も各クリニックによって様々となります。

続いては自毛植毛の費用について解説していきますので、まずは以下の表をご覧ください。

クリニック1グラフトの金額基本治療費術式おおよその費用
Aクリニック880円220,000円FUE法880,000円(1,000グラフト)
1,320円220,000円刈り上げない
FUE法
1,320,000円(1,000グラフト)
Bクリニック660円220,000円FUT法880,000円(1,000グラフト)
990円220,000円FUE法1,210,000円(1,000グラフト)
Cクリニック990円220,000円FUE法1,210,000円(1,000グラフト)
2,200円330,000円刈り上げない
FUE法
2,200,000円(1,000グラフト)
Dクリニック504~792円FUE法712,000円(1,000グラフト)
748~832円刈り上げない
FUE法
748,000円(1,000グラフト)
Eクリニック1,100~800円
(別途初診料:
    5,500円)
Choi法1,298,000円(1,500グラフト)
Fクリニック550円
(別途血液検査代:
    16,500円)
FUT法550,000円(1,000グラフト)

具体的なクリニックの名前・術式の名称は控えさせていただきました。
基本治療費というのは自毛植毛を行う為に必要な経費で、そこに1株(グラフト)ごとの料金が必要になります。
1株の費用もクリニックによって、さらに支払い方法や移植する株数によって変わりますので、どの程度必要になるのかというカウンセリングが費用面では重要になって来るでしょう。

A・C・Dの3つのクリニックでは通常のFUE法と移植する箇所を大きく刈り上げず、採取する箇所を細かく分けその部分のみの髪の毛を短くカットする刈り上げないFUE法を行っているようです。
今回調査した中でもChoi法を行っていたのは1クリニックのみで、FUT法に関しても数件のみとなりました。

自毛植毛に後悔しない為に確認しておく10の注意点

それでは本題の自毛植毛を受ける前に、後悔しないよう確認しておくべき10個の注意点を解説していきましょう。

仕上がりの面で後悔する方もいれば、自毛植毛を行ったこと自体に後悔している方がこれまでには多くいらっしゃいますので、ご自身が自毛植毛をしようと決断する前に必ず確認しておいて頂きたいデメリットになる注意点を、それぞれ詳細に解説します。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:自毛植毛をしてもAGA治療は必要

薄毛で悩み自毛植毛を考える方の中には「自毛植毛さえしてしまえば薄毛の治療はしなくてもいいだろう」と考えてしまう方がいらっしゃるのですが、実際には自毛植毛をした部分の周囲が薄毛になる事を防ぐためにAGA治療は続けなくてはいけない。という事が、1つ目の自毛植毛で後悔しない為の注意点です。

AGAの影響を受けにくい毛根を使って自毛植毛をすれば、もちろんその箇所が薄毛になってしまう可能性は少なくなりますが、M字に植毛した周辺や頭頂部のつむじに植毛した周りは薄毛になっていく可能性があります。
そうすると離れ小島のように植毛した部分が残ってしまったりしてしまうので、将来的に自毛植毛をしたという事が容易にバレてしまい後悔しているという声が無い訳ではありません。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:全体の髪の毛が増えるのではない

2つ目の自毛植毛で後悔しない為の注意点としては、移植ドナーとなる毛根は自分の後頭部から採取するので、全体の髪の毛が増えるという事では無く、採取した箇所に新たな毛根が出来る事はありません
これがどういうことかというと、後頭部の毛量が少なくなるという事です。

薄くなった前頭部や頭頂部に毛根を移植するという事は、後頭部の採取した部分からは二度と髪の毛が生えてこなくなるという事なので、その傷跡の分まばらに髪の毛が薄くなってしまうという事になります。
3つ目の自毛植毛で後悔しない為の注意点にも繋がることですので、自毛植毛をする事が本当にメリットになるのか、それともデメリットの方が多いのかをよく考えてください。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:毛根を採取した所に傷が残る

自毛植毛で後悔しない為の注意点、3つ目は毛根を採取した箇所には幅数mm~長さ数cm、または米粒程度の傷跡が採取した毛根の数だけ残ってしまう事です。
FUT法の場合ですと幅数mm~長さ数cmでスキンヘッドにしない限り分からない事もあるのですが、FUE法やChoi法の場合ですと後頭部に数百~数千もの小さな白く光る傷跡が残ってしまうので、ヘアスタイルによってはキラキラと目立ってしまう事があります。

またFUT法であっても手術を行う医師の技術や採取箇所の面積・縫合によっては、幅が5~9㎜程になってしまったり長さも数cm~十数cmになってしまう可能性が高いです。
将来的にヘアスタイルに制限がかかってしまうという事、そして傷跡が目立つ場合には人目が気になる上に傷跡に関して質問される可能性があるというデメリットも頭に置いておくようにしましょう。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:効果を実感するまでは最低でも半年以上かかる

自毛植毛で後悔しない為の注意点、続いては自毛植毛後に効果を実感出来るまでの期間は最低でも約半年~1年ほどかかるという事です。
移植した自毛は毛細血管から切り離されてしまっている為、成長期のものであっても酸素や栄養が届かず休止期になってしまいます。

その後移植先で再び毛細血管が毛乳頭と結合し、再度成長期へと進むまでには最低でも数ヵ月が必要となり、自身の目で効果を実感出来るまで髪の毛が伸びてくるまでには約半年~1年ほどかかってしまうという事がデメリットです。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:毛根を採取した箇所が薄くなる事がある

5つ目の自毛植毛で後悔しない為の注意点には、ドナーとなる毛根を採取した後頭部の髪の毛が薄くなってしまう事です。
特に移植する毛根の数が多くなってしまうような場合では、後頭部の髪の毛がスカスカになってしまう事もありますし、頭皮が透けて見えるほどの移植ドナーが必要になってしまえばその分傷跡も目立ってしまいます。

この注意点は自毛植毛手術後に直ぐの刈り上げた箇所が目立つという事では無く、その後髪の毛が伸びてきた場合に後頭部の毛量が少なくなってしまう事から起こるものですので、移植する毛根の必要数が少ない場合には起こりにくいデメリットです。
ただし、今後数回に分けて自毛植毛が必要になった場合には、移植する毛根を再度採取する必要が出てきますのでどの程度まで後頭部の髪の毛が薄くなってしまうのかを必ずカウンセリングで確認するようにしましょう。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:定着しないと植毛した髪の毛が抜けてしまう

自毛植毛で拒絶反応が少ないとはいえ定着率が100%では無いため、自毛植毛をしたとしても定着しなかった箇所の髪の毛は抜け落ちて生えてこなくなるという事が6つ目の自毛植毛で後悔しない為の注意点です。
今回費用を調査したクリニックや、その他のクリニックでも定着率は90~95%と記載している所が多いのですが、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」によれば、82.5%以上の定着率だという専門家の見解が示されています。

これは移植する毛根を採取する際に毛根がダメージを受けてしまったり、移植するまでに保管しておく際の環境が適切でない・移植中に毛根がダメージを受ける・自毛植毛後の間違ったケアなどにより、定着率が変化してしまうのです。
自毛植毛手術を行う医師の技量によっても定着率が格段に下がってしまう事がありますので、クリニックの選び方にも注意が必要となります。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:副作用のリスクは少ないが無い訳ではない

7つ目の自毛植毛で後悔しない為の注意点には、外科手術となる自毛植毛であっても手術中に不整脈や心臓発作という合併症を起こす可能性がありますし、麻酔の影響で額からまぶたにかけての腫れやしゃっくりが止まらない・ドナー採取や植毛した箇所のしびれ、知覚過敏に頭皮のツッパリ感や違和感などの副作用や後遺症が起こることがあるという事です。

また、植毛した周辺の髪の毛自体が一時的にですが抜け落ちてしまうショックロス現象というものもあります。
大抵が自毛植毛手術後1~2ヵ月程経過した辺りで起こるのですが、手術を受けた方の20%程に起こるとされており、基本的にその後通常のヘアサイクルに戻ることで解消されるものです。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:移植できる回数が限られる

将来的にAGAが進行してしまった場合を想定しつつ自毛植毛を行う事が推奨されているのですが、先に気になってしまっている箇所へと多く自毛植毛を行ってしまうと移植できる毛根が無くなってしまい、植毛した周辺の薄くなっていく所にまで自毛植毛が出来なくなるという事が、8つ目の自毛植毛で後悔しない為の注意点です。

一般的に1生涯で自毛植毛が可能な毛根は10,000~12,000本程だと言われており、それ以上の自毛植毛を行ってしまうと食ドナーを採取した箇所がスカスカになってしまうという事があります。
AGAの進行度合いでも変わっては来るのですが、生涯で3~5回ほど自毛植毛を行うと考えて、一度に大量の自毛植毛を行わないようにしましょう。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:仕上がりに違和感が出る事がある

続いての自毛植毛で後悔しない為の注意点は、自毛植毛手術を行う医師のセンスや技術と定着率、そしてご自身のかけられる費用によって、術後の仕上がりに違和感が出たり希望していたよりも本数が少なくて後悔する事が多いという事があります。
生え際やつむじの毛の流れが不自然だったり、毛穴の位置が揃い過ぎて人形のような生え方になる・一直線すぎるなどといった違和感を抱き後悔している方は少数ではありません。

また、費用の問題で移植可能なグラフト数を確保できず密度が不足してしまっている、または移植できる範囲が狭い場合にも違和感を抱きやすいという事もあり、一度行ってしまえば元に戻すことが出来ないので自毛植毛手術前のカウンセリングでしっかりと相談し、医師の技術を見極める事が重要です。

自毛植毛で後悔しない為の注意点:自毛植毛は費用が高い

最後にご紹介する自毛植毛で後悔しない為の注意点としては、一度にかかる費用が他のAGA治療と比較して高額になることです。
しかも前出した通り、自毛植毛は一度で完結するものでは無くAGAの進行度合いによっては二度三度と行う必要性があります。

おおよその自毛植毛にかかる費用を6院のクリニックから算出した表を見ていただいた事でもお分かりの通り、1,000グラフトの自毛植毛を行えば最低でも50万円以上の費用が必要となりますし、また術式によっては100万円以上もの費用が必要になることもあるので、ある程度金銭的に余裕がある方かローン(分割)を長期的に組む必要があるのです。

まとめ

今回は薄毛治療の最終手段とも言える自毛植毛について、後悔しない為に確認しておくべき10の注意点と現在国内で行われている自毛植毛の術式・費用を解説いたしました。

インターネット上では自毛植毛がとてもおすすめ出来る治療法だと書いているブログや口コミもありますが、デメリットになる部分に関してもしっかりと把握しておかないと後々後悔してしまう事にもなりかねません。

私自身は自毛植毛に対してアンチでは無いのですが、やはりメリットばかりでは無くデメリットにもしっかりと向き合っていく必要があると思っていますし、自毛植毛を考える前に出来る対策をやり尽くしていただきたいと考えています。
まずはご自身の薄毛の原因などから、自毛植毛以外に対策が無いのかどうかを専門家に相談していただき、今できる事をまずは始めてみましょう。

参考文献
日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
MOTEO AGA治療「AGAの植毛手術の値段や効果を徹底解説!

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この記事を書いた人

川上先生のアバター 川上先生 発毛技能士

スーパースカルプ発毛センター吉祥寺駅前店・渋谷店統括マネージャー

発毛技能士として年間200名以上の薄毛に悩みに乗っています。
1人でも多くのお客様のお悩みが解決し、笑顔が増え豊かな毎日を過ごしていける未来に向け、発毛技能士として全力でサポートさせていただきます。

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