急に髪の毛が細くなったと感じると「ストレスのせいじゃないか?」と言われる事が多いのですが、これは本当なのでしょうか?
髪の毛が細くなると十分な本数があっても密度が薄くなり、薄毛に見られる事が増えてしまうと悩んでいる方が多いです。
そこで今回は急に髪の毛が細くなる原因はストレスなのか?細く柔らかい髪の毛を太くする方法はある?という事について解説してまいります。
結論から申しますとストレスが直接の原因になるという科学的な根拠は無く、髪の毛が細くなる原因には生活習慣やシャンプー、食生活などの要因やストレスから起こる血流低下などの影響が絡み合って起こり、細く柔らかい髪の毛になってしまった場合であれば、元の太い髪の毛にする事は可能です。
以下の動画でも髪の毛を太くする方法を紹介していますので、是非併せてご覧になってみてください。
当サイト「hagerico」を運営するスーパースカルプ発毛センターで
薄毛を改善されたお客様のリアルな口コミはこちらから。
当サイト「hagerico」を運営するスーパースカルプ発毛センターで、薄毛を改善されたお客様のリアルな口コミはこちらから。
ストレスが私達の身体に招く悪影響
ストレスは万病のもとと言われるほど、私達の身体はストレスを受ける事で活性酸素やコルチゾール・ノルアドレナリンなど、様々な物質を発生させてしまい悪影響を及ぼします。
どういった悪影響があるかというのは、以下の通りです。
- 免疫力の低下
- 新陳代謝の低下
- 血流低下
- 食欲不振
- ホルモンバランスの乱れ
- 自律神経のバランスを乱す
- 睡眠不足
上記のような事が起こると、頭痛や抑うつ・高血圧・胃腸の不調、不眠や不安といった症状が現れます。
髪の毛への影響としてはヘアサイクルを短くしてしまったり、頭皮にまで必要な栄養が届かなくなる、血管を収縮させる、成長ホルモンの分泌が減少するため、髪の毛が急に細くなることがあります。
急に髪の毛が細くなる原因とは?
髪の毛が急に細くなると言っても、数日の間に太かった髪の毛が細くなる事はありません。
何故なら、髪の毛は爪と同じように細胞が角化して目に見える形になっているために形や太さが変わらないこと、目に見える髪の毛は作られてから数カ月経過していることがあるため、数ヵ月前程度遡った辺りに髪の毛が細くなる原因がある事が多いです。
また、細い髪の毛ばかりが増えて手触りが柔らかくなってきている場合は、髪の毛が育つヘアサイクルが乱れている可能性も考えられ、以下で解説する髪の毛が急に細くなる原因が複数絡み合っていると考えられます。
髪の毛が急に細くなる原因:AGA
年齢を問わず男性に多い髪の毛が急に細くなる原因にAGAがあり、主に頭頂部・前頭部の髪の毛が側頭部や後頭部の髪の毛と比較して細くなっている事があります。
AGAを発症すると、髪の毛を太く長くする成長期を短くしてしまうため細く柔らかい髪の毛が増え、本来であれば3~5年ほどかけて成長しては抜けるヘアサイクルを乱してしまうのです。
頭頂部、または前頭部に細く短い髪の毛が目立つ、細く柔らかい抜け毛が多いという場合には原因がAGAであると考えられます。
髪の毛が急に細くなる原因:加齢
次に考えられる髪の毛が急に細くなる原因には、誰しもが迎える加齢があります。
人は年齢を重ねれば身体が老化していくもので、毛細血管も同じように老化していきますし、日常生活の些細な事で老化を促進することもあり、血流を悪くして十分な栄養を髪の毛にまで届けることが出来なくなるのです。
そうする事でハリやコシが無くなって髪の毛が細くなり、柔らかくなり薄毛が進行する可能性が高まります。
髪の毛が急に細くなる原因:過度のストレス
仕事や家庭・学校などの人間関係や、コロナ禍で自由に飲食や趣味を楽しむことが出来ない等といったストレスも、髪の毛が急に細くなる原因の1つです。
実際にコロナが蔓延し始めてから当院への相談に来られた方の中には、髪の毛が細くなった事で薄毛になるのではないかという不安を抱えた方が増えました。
過度のストレスは自律神経のバランスを乱し、交感神経が活性化され血管が収縮してしまう事で優先的に筋肉へと血液を送り、頭皮にまで栄養や酸素を送ることが出来なくなるため髪の毛が痩せて細くなる事があります。
髪の毛が急に細くなる原因:栄養不足
ダイエットや外食・インスタント食品にジャンクフードばかりといった食生活を送っている事で栄養のバランスが崩れてしまい栄養不足に陥ると、頭皮環境の悪化を招き髪の毛が急に細くなる事があります。
油脂類や塩分の高い食生活は血管の収縮、または血液をドロドロにしてしまいますし、髪の毛を育てる栄養が不足するだけでなく、皮脂の分泌を活発にして頭皮のべたつきや毛穴の詰まりを引き起こし、髪の毛を細く柔らかくてしまうのです。
また、ストレスにさらされている状態ですと身体の抗酸化機能が低下してしまう為、抗酸化力の高いビタミンC・Eやβカロテンを摂取していたとしても直ぐに消費されてしまうので不足してしまいます。
髪の毛が急に細くなる原因:間違ったヘアケア
疲れから帰宅後にシャンプーをせず寝てしまう、洗浄力の強いシャンプーを使っている、シャンプーをする時に強い力で洗っている、すすぎが足りない、自然乾燥させている・・・など、こういった行動は間違ったヘアケアで、髪の毛が急に細くなる原因でもあります。
また良かれと思って行っている頭皮マッサージが強すぎてかえって負担になっていたり、おしゃれの為にと頻繁にパーマやヘアカラーを繰り返していると薬剤の影響で頭皮環境を悪化させてしまうのです。
髪の毛が急に細くなる原因:睡眠不足
人は睡眠中に成長ホルモンを分泌し、活動している間に受けたダメージの修復や細胞の代謝を行っています。
睡眠不足になってしまうと成長ホルモンの分泌量が減少してしまい、生命維持のために必要な内臓や骨・筋肉へと優先的に成長ホルモンを届けてしまうので髪の毛を作る細胞に必要な量が届けられない為、睡眠不足は髪の毛が急に細くなる原因となるのです。
また睡眠不足に陥ると自律神経のバランスが乱れてしまい、交感神経ばかりが優位に働くようになり脳や身体が十分に休息を取ることが出来なくなります。
すると寝つきが悪くなり睡眠の質もさらに悪化し、日中に疲労感や倦怠感に襲われる・集中が持続できずにミスをする、イライラするなどで、またストレスが増えてしまう状態になるのです。
細く柔らかい髪の毛を太くする5つの方法
生まれつき細くて柔らかい髪の毛の方であれば、遺伝的なもので現在の髪の太さが最大となるようプログラムされているので、より太くする事は出来ません。
ただ、以前よりも髪の毛が細くなる・柔らかくなるなどした場合は元の太さへと戻るよう働きかける方法があります。
髪の毛を作るために必要な栄養をバランスよく摂取し、規則正しい生活を送って頭皮を適切な環境にする事がまず必要ですので、以下でご紹介する5つの髪の毛を太くする方法を是非お試しください。
細く柔らかい髪の毛を太くする方法:バランスの良い食事
私達は普段摂取している食べ物から栄養を吸収し、それぞれの臓器や細胞へと届けられ身体を維持しています。
髪の毛は主にタンパク質から生成したケラチンで作られているので、良質なタンパク質を摂取する事が必要です。
タンパク質をケラチンへ作り変えるためにはビタミンB・亜鉛が必要不可欠で、またケラチンを構成するアミノ酸にはメチオニンやイソロイシンなどのアミノ酸および必須アミノ酸、アミノ酸を作り出す際に必要なビタミンB5・B7に髪の毛の生成時に必要なビタミンなどの吸収に欠かせないセレン・銅などのミネラル・・・と、様々な栄養素をバランスよく摂取する事が重要になります。
細く柔らかい髪の毛を太くする方法:適度な運動
髪の毛を合成する為に必要な栄養素をしっかりと摂取しても、血流が悪化していれば頭皮にまで届けることが出来ず、髪の毛が細く柔らかくなった状態のままです。
全身の血流を促進する為にも、適度な運動を習慣として週2~毎日続けるようにしましょう。
短時間で大きな負荷をかける無酸素運動は、やり過ぎるとジヒドロテストステロンの生成が増加し抜け毛が促進される恐れがあるので、軽~中程度の負荷をかける有酸素運動を行う事がおすすめです。
有酸素運動は基礎代謝・新陳代謝の向上や汗をかくことで毛穴の詰まりの解消も期待されているのですが、汗をかいた後はシャワーを浴びて頭皮環境を悪化させないようにしてください。
細く柔らかい髪の毛を太くする方法:質の良い睡眠
頭皮のターンオーバーやヘアサイクルには睡眠中に分泌される成長ホルモンが大きく関わっているので、しっかりと質の良い睡眠を取ることが髪の毛を太くするためには必要です。
特に寝入ってから30分後程に起こる最初の深いノンレム睡眠の時に一番多く成長ホルモンを分泌する為、その間は脳や体の臓器をしっかりと休めておく必要があります。
そのためには寝る2~3時間前までに入浴や食事を済ませ、1時間前からはブルーライトを発生させるデバイスを触らないこと、カフェインやアルコール・ニコチンの摂取を控える事が大切です。
成長ホルモンは最初に生命を維持するために必要な臓器に届けられるため、頭皮や髪の毛に届ける為にも睡眠時間は7~8時間程度確保するようにし不足しないようにしましょう。
細く柔らかい髪の毛を太くする方法:ストレスの軽減
ストレスが毛細血管を縮小させ血流低下を招き髪の毛を細くするという事を先述しました。
とはいえ日常生活を送る上でストレスは避けられないものとなっている事が多いので、ストレスを受けないようにするのではなく少しづつでも軽減していける方法を実践し解消していくことが髪の毛を太くするためには必要です。
ストレスを軽減しリラックスできる一番のおすすめはグリーンエクササイズで、2010年にイギリスのエセックス大学が行った調査によると山や森などではなく近所の自然に囲まれた公園や神社でも効果が現れ、さらに5分程度の軽いエクササイズでもメンタルヘルスの向上を得ることが出来るという事が分かっています。
また友人との会話や大声を出すカラオケ・集中できる趣味を楽しむなど、ご自身が心から楽しめる事を行ってみてください。
細く柔らかい髪の毛を太くする方法:頭皮ケア
健康で太い髪の毛に戻すためには髪の毛が生える土壌である頭皮の血行を促進し環境を適切にする事が必要です。
その為には、ご自身に合ったシャンプーを使用して正しい方法で丁寧にシャンプーする事、そして頭皮マッサージで頭皮の柔軟性を向上させる事をおすすめします。
また頭部は体の中で最も紫外線が当たる場所でもありダメージを負いやすいので、季節を問わず紫外線対策を行う事も大切ですし、皮膚の常在菌のバランスが崩れないようシャンプー後は必ずドライヤーを使い乾かすようにしましょう。
まとめ
今回はストレスが原因で髪の毛が急に細くなるのは本当?細く柔らかい髪を太い髪に戻す方法とは?について解説いたしました。
ストレスが直接髪の毛を細くしてしまう原因になるという科学的根拠は無いものの、ストレスから起こる新陳代謝の低下や血流低下・自律神経の乱れなどの影響と、AGAや栄養不足・間違ったシャンプーなどのヘアケア・睡眠不足などの要因が絡み合う事で髪の毛が細くなる事はあります。
一時的に髪の毛が細くなる現象が起きたとしても、再度髪の毛を太くする事は出来る可能性は高いので、是非今回ご紹介した5つの方法を試してみてください。
また、今回ご紹介した方法以外にもおすすめ出来る髪の毛を太くする方法はありますので、気になる方は下記のボタンからご相談していただければと思います。
参考文献
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 睡眠と生活リズム
日経Gooday 細い髪、目立つ地肌… コロナ下の男女の薄毛悩み対策
Omron 睡眠が健康に与える影響
Research Gate メンタルヘルスを改善するための自然とグリーンエクササイズの最良の用量