強いストレスや慢性的な精神的な負荷は、お腹を下したり、頭痛が起きるなど体に様々な影響を及ぼします。
また「ストレスがかかるとハゲやすい」というのは誰しもが感じていることであり、多くの人が薄毛の原因と考えています。
しかしながら、なぜ「ストレスがかかると抜け毛が増えてハゲやすくなる」のでしょうか?
今回は、「ストレスがハゲると言われる原因と、実際にストレスを感じた時に行なって欲しい対処法」について解説します。
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そもそもストレスでハゲは進行するの?
実は、ストレスでハゲが進行すると言った医学的根拠は今の所存在しません。
しかし、ストレスがかかる事によって次のような症状が起きることが明らかとなっており、【ストレスが間接的に薄毛の進行を助長している可能性は高い】です。
ストレスが及ぼす体への影響
- 急性または、慢性型胃腸炎
- 胃潰瘍
- 過敏性胃腸症候群
- 体がだるい、疲れやすい、気力がわかない
- 不眠症
- うつ病
- 心臓がドキドキする
- 自律神経失調症
以上のようにストレスは目に見えないものですが、体全身に対して様々な影響を与えています。そのため、これだけの心身への影響があるストレスはハゲの進行に何かしら関与している可能性があります。
ストレスで抜け毛が増えてハゲると言われる3つの理由
ストレスがかかる事によって抜け毛が増えてハゲると言われる理由には次の3つが考えられます。
- 自律神経が乱れ交感神経が活性化しやす状態となり、血行不良を引き起こす
- ストレスから体を守るために亜鉛が大量に消費される
- ストレスによる自己免疫疾患の誘発(10円ハゲ)
ストレスでハゲる理由①:血行不良
ストレスがかかると自律神経のバランスが取れなくなり、血行が悪くなることが明らかとなっています。
自律神経とは交感神経と副交感神経の2種類が存在し、双方のバランスをとる事で、内臓そして血管などの働きをコントロールして体内の環境を整える神経です。
強いストレスがかかると、交感神経と副交感神経のバランスが保てなくなり、交感神経が優位な状態が続きます。
交感神経には、アドレナリンを分泌させ血管を縮小させる働きがあり、指先や頭皮などを流れる末梢血管は非常縮めさせ、血行不良になりやすくなります。
その結果、毛根に存在する毛乳頭(髪を合成する機関)に十分に栄養が貰えない髪の毛は発毛が出来ず、抜け毛となり薄毛の原因になると考えられています。
ストレスでハゲる理由②:亜鉛の消費
ストレスは、髪の毛の合成に必須なミネラルである亜鉛を大量に消費させることが明らかとなっています。
ストレスがかかると、肝臓でメタロチオネインという物質を作り、ストレスから体を守ろうと防御反応が生じます。このメタロチオネインを合成するためには大量の亜鉛が必要となります。
亜鉛は、髪の毛の主成分であるケラチンタンパク質を合成する上で必須なミネラルであり、健康な髪の毛を維持するために欠かせません。
しかし、ストレスが常にかかると髪を合成するための亜鉛が不足してしまい、毛髪の健康を維持することが出来ず抜け毛の増加や薄毛の原因に繋がります。
ストレスでハゲる理由③:自己免疫疾患の誘発(10円ハゲ)
体には他の病原菌から守るために免疫システムが存在します。
この免疫システムは、普段は自分の細胞と他の異物とで判別ができる機能を持っていますが、ストレスなどが引き金となり、誤作動を起こして自身の体を攻撃してしまう自己免疫疾患が誘発されてしまうことがあります。
その結果、従来は病気から体を守るための免疫細胞が毛根を攻撃してしまい、元気な髪の毛でさえ突然抜け落ちて10円ハゲのようになってしまうことがあります。
ストレスによる抜け毛は回復する?元通りになるまでの期間は?
ストレスが原因で抜けた髪の毛は、抜け毛の原因であるストレス自体を取り除くことさえできれば自然に治るケースも少なくありません。
ストレス自体が解消されることで、先ほどお伝えした3つの薄毛になる原因「末梢血管の血行不良・亜鉛の大量消費・自己免疫の異常」が解消されて自然と髪の毛が生える状態を整えることができるからです。
しかし、ストレスを解消したとしても中々抜け毛が治らないケースもあります。
抜け毛が起きる原因がストレス以外にも要因がある場合、ストレスを取り除いたとしても薄毛や抜け毛の症状は治りません。
その場合は、より詳しく薄毛の原因と特定する必要があるため薄毛の専門家に相談した上で対策を行っていくことが理想です。
髪が元通りなるまでの期間
ストレスによる抜け毛が治るまでには「半年から1年程度の期間がかかる」ことがあります。
理由としては、ストレスによる抜け毛はヘアサイクル(毛周期)のバランス乱れさせる事によって生じます。
一度抜けてしまった毛(休止期毛)が新たに生えてくるまでには約3ヶ月ほど期間がかかります。その後生えてきた髪の毛が成長するスピードは1ヶ月に約1cm伸びると言われています。
そのため、髪が再び生え始めて成長するまで数ヶ月は期間を要する必要があります。
ストレスでAGA(男性型脱毛症)自体は進行しない
これまでストレスによって抜け毛や薄毛になる可能性があるとお伝えしましたが、AGA(男性型脱毛症)の進行を促進させる訳ではないと考えられています。
理由としては、AGAとは、男性ホルモン由来の脱毛症と言われる症状です。
あくまでストレスによって影響するのは血管や栄養素であり、男性ホルモンの量が増減するわけではないためAGAを進行させる可能性は低いです。
ただし、AGAが発症している人に慢性的なストレスがある場合は注意が必要です。男性ホルモンによる抜け毛だけでなく、ストレスにより今までより抜け毛が増える可能性があります。
亜鉛には、AGAの原因物質であるDHTを合成する酵素「5αリダクターゼ」を抑制する効果があります。そのため、ストレスによって極端に亜鉛が減ってしまった場合、結果としてDHTが増加してAGAが進行する恐れがあります。
AGAのメカニズム
AGA(男性型脱毛症)とは、男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼという酵素の働きによって、DHT(ジヒドロテストステロン)に変化し、その働きによって毛根の成長を止めてしまう事により生じます。
その結果、髪の毛の毛周期(ヘアサイクル)が乱れて、成長途中の髪の毛がどんどん抜け落ちてしまい地肌が透けて見えてくるのがAGAの進行メカニズムとなります。
ストレスで抜け毛が増えた時の対策とは?
ストレスで抜けてしまった時の対策としては2つ。抜け毛の根本原因である「ストレスを緩和する方法」と、「生活習慣を見直すこと」です。
ストレスを緩和させる
普段の生活する上で、ストレスは切っても切れない関係です。
特に近年では在宅ワークや自粛をしなければいけない生活が続き、ストレスが溜まりやすい状態です。適度にストレスを発散することで上手く付き合っていくことが大切となります。
ストレスを緩和させるオススメな行動
- 軽い運動・ストレッチを取り入れる
- 深呼吸をする
- 紙に書いてみたり客観的に自分をみる
- 仲のいい人と過ごす
- 湯船に浸かる
生活習慣と食生活の見直し
生活習慣と食生活の見直し
- 質の高い睡眠をとる
- 過度な飲酒や喫煙は控える
- 紫外線を避ける
- 栄養バランスの良い食事(タンパク質・ビタミン・ミネラル)を取る
- ・脂分・糖分・塩分・添加物の取り過ぎに注意する
改善されない薄毛は専門家に相談して治療を行う
薄毛が進行する時は、ストレスだけでなくそれ以外の要因も重なることが非常に多いです。
自分の中では薄毛になる原因として考えていたストレスが解消されたとしても中々髪の毛が回復しないことも少なくありません。
より高い確率で髪の毛を元に戻したい場合や毛量を増やしたい場合は、クリニックや皮膚科など薄毛の専門店に相談することをお勧めします。
薄毛の状態に合わせた治療を行うことが出来、より効果を実感することが出来ます。
薄毛治療としては投薬治療がメインとはなりますが、他にも様々な治療法方法が存在します。
多くの治療法においてヘアサイクルが戻り発毛が実感できるまでの目安として6か月~1年程度となります。
まとめ
何をもって『ストレス』とするかは非常に難しいため、このストレスが髪にどのような悪影響を与えるか証明したエビデンスがないのが現状です。
しかし、ストレスは免疫力の低下や自律神経の乱れを引き起こしてしまうことが明らかとなっています。これらの症状が起きる事によって、AGAやハゲる原因に何かしらの影響を及ぼしている可能性があります。
もし、抜け毛が止まらないや薄毛で悩んでいるようであれば明確な判断をするためにも一度専門家に相談することをお勧めします。