日常的に髪の毛をセットする際に使用するヘアワックスやジェルなどのスタイリング剤。しかし、「ワックスが薄毛の原因になるのでは…?」と心配になっている人もいます。
本記事では、ヘアワックスを使うことがハゲる原因になるのか?考えられる影響を解説します。さらに、頭皮や髪の毛を意識したヘアスタイリング剤の選び方や使用方法をご紹介します。
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ヘアワックスなどのスタイリング剤でハゲるのは、本当?嘘?
結論からお伝えすると、ヘアワックスによって薄毛やハゲやすくなるかは、「ワックスの使い方」「界面活性剤の量」によってどれだけ影響があるか決まります。
正しくワックスを使うことができれば、薄毛になるリスクは少ないですが、間違った付け方や量を使用していると、ヘアワックスに含まれる成分の影響によって、頭皮環境が悪化しやすくなり抜け毛の原因になります。
ヘアワックスの成分について
まずは、ヘアワックスを構成する成分に髪の毛や頭皮に害がある成分が含まれている確認していきましょう。ヘアワックスを構成する成分は次の7つの成分となります。
- 油分:髪の艶出しや、固定する
- 界面活性剤:油分を水を混ぜる成分。いわゆる洗剤に含まれる化学薬品
- 水:油分と界面活性剤と水を混ぜることで、ヘアワックス特有のクリーム状の構造にする
- アルコール類:ワックスの伸縮性を高める
- シリコンなどの高分子化合物:髪の毛の表面をコーティングして、艶やかな髪の毛にする
- 防腐剤:ワックスが劣化しないようにする
- 香料:香りづけ
以上の約7種類の成分の配合量などを変更させることで、より固定力が高いヘアワックスや、ツヤ感があるヘアワックスなど様々なスタイリング剤を作り出しています。
薄毛になりやすくなる言われるヘアワックスの成分について
先ほど紹介した中で、髪の毛や頭皮への悪い影響が懸念されている成分が存在します。
これらの成分の配合が多いヘアワックスは「髪の毛を痛めやすい」「頭皮に悪影響が出やすい」という恐れがあるため注意が必要です。
成分 | 成分名(成分表に記載されている) | 髪や頭皮への影響 |
---|---|---|
油分 | コハク酸ジエチルヘキシル、マイクロクリスタリンワックス、シア脂、スクワラン | 短時間なシャンプーでは油分が髪の毛に残りやすく、毛穴詰まりの原因になる。 |
シリコン系高分子化合物 | PEG-90Mなど | 毛穴に詰まりやすく、髪の毛の成長の妨げになる。 |
防腐剤 | メチルパラベン・プロピルパラベンなど | 防腐剤の使用は、法律上1%未満にするよう制定されいるが、殺菌効果が強いため、頭皮への刺激がある。 |
ヘアワックスの成分表を確認したとき以上の成分が多いと、髪の毛や頭皮への刺激や毛穴詰まりの原因となり薄毛やハゲやすくなると考えられています。
補足)
界面活性剤についても洗剤を同じ作用を示すため、頭皮への刺激が強くハゲる原因になるのでは?と不安視される人もいますが、ヘアワックスに含まれる界面活性剤は、あくまで油分と水を乳化させるためだけの量を使用しています。
そのため、頭皮や髪の毛のタンパク質を分解してしまうほどの力はありません。
ヘアワックスやジェルが薄毛やハゲると言われる要因
普段からヘアワックス やジュルなどのスタイリング剤を使用している人は、薄毛を進行させると言われる注意点が大きく2つ存在します。
- ヘアワックスが頭皮に付着して頭皮環境を悪化させる
- シャンプーのやりすぎ
①ヘアワックスが頭皮に付着して頭皮環境を悪化させる
前述にてヘアワックスの成分が髪や頭皮へ与える影響をお伝えしましたが、ヘアワックスの成分は粘性が非常に高く油分も多いため、地肌に付着すると毛穴を塞いだり、防腐剤などの刺激性成分が直接頭皮について痒みや炎症の原因となります。
ヘアワックスがついた状態で放置してしまうと、ヘアワックス の油分を餌に頭皮に住む常在菌が異常繁殖してしまう危険があります。
②シャンプーのやりすぎ
ヘアワックスには油分が多く含まれているため、頭を洗うときにいつも以上にシャンプーを繰り返し行なったり、より洗浄力の強いシャンプー剤を使用する必要があります。
シャンプーのやりすぎや、洗浄力の強いシャンプーは、頭皮を保護するための皮脂も過剰に取り除いてしまう可能性があります。
皮脂には、頭皮を刺激から保護する大切な役割があります。必要以上に皮脂を取りすぎてしまうと、地肌の乾燥を引き起こし、痒みや炎症そして過剰な皮脂分泌を引き起こしてしまいます。
ヘアワックスをつけて長時間放置した頭皮状態
実際にヘアワックスを長時間つけることで頭皮環境がどのように変化するのか、マイクロスコープを使用して検証してみました。その結果がこちらです。
ヘアワックスをつける前の頭皮環境
ヘアワックスをつけて7時間ほど放置した頭皮
以上の2枚は、「ヘアワックス をつける前の頭皮状態」と、「付けた後7時間ほど放置した頭皮状態」を比較しています。
見て分かる通り、ヘアワックスに含まれる油分が頭皮にベッタリと付いてしまい、全体的に油分が多い状態となっております。この状態を放置してしまうことが、頭皮トラブルを引き起こす原因となるのです。
ヘアワックスなどのスタイリング剤でAGAは進行しない
ヘアワックスやジェルなどで髪の毛のボリュームが前述した通り、頭皮が悪化してしまうことにより抜け毛や薄毛のリスクがありますが、男性型脱毛症(AGA)を進行させることはありません。
男性型脱毛症(AGA)は、ジヒドロテストロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンが毛根に結合することで、毛髪の成長を停止させて脱毛させます。
その状態が続くと、毛根周辺の血管も縮小してしまい、細い髪の毛しか生えてこなくなる症状です。
ヘアワックスは、男性ホルモンや血行不良を引き起こす原因にはならないため、スタイリング剤を付けるなど外的要因による一過性の薄毛・抜け毛となります。
スタイリング剤(ヘアワックス・ジェル)の選ぶ3つのポイント
友達と会う時や、仕事柄ヘアワックスやジェルを付けざる得ない人は少なくありません。しかし、薄毛や抜け毛への影響を極力少なくしたい人は次ようなヘアワックスを選ぶようにしましょう。
界面活性剤の配合量が少ないヘアワックス
界面活性剤は、少なからず頭皮への刺激がある成分であるため、配合量が少ないヘアワックスを選ぶようにしましょう。成分表を見たときに、次の成分が後半の方に表記されているのがオススメです。
主な界面活性剤
- ステアリン酸PEG-5グリセル
- イソステアリン酸PEG-20グリセル
- トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル
- ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル
頭皮環境に優しいヘアワックス
金額面が高くはなりますが、頭皮環境に比較的優しいとされる天然由来の成分の割合が豊富に含まれたヘアワックスが存在します。
また、トリートメントやヘアケア剤などの髪を保護する成分が含まれたヘアワックスや、ハンドクリームにもなるヘアワックスが販売されています。
これらを使用することで、薬品によって頭皮が荒れてしまう恐れを避けることができます。
洗い落としやすいヘアワックス
スタイリング剤は、油分が多くシャンプーで全て洗い落とすのは大変です。ワックスが付いたままだと、頭皮に負担をかけてしまいますので、毎日使うヘアワックスだからこそ、落ちやすいスタイリング剤がオススメです。
薄毛リスクを避けるヘアワックスやジェルの使用方法
薄毛やハゲる可能性を極力減らしたい人は、ヘアワックスやジェルを付ける時も意識してあげることで、髪や頭皮への負担を軽減することができます。
1:ヘアワックスは出来るだけ毛先のみにつける
「セット力を高めるために、ワックスは根元から」といった意見もありますが、頭皮への負担を考えると避けた方が良い行動です。
スタイリング剤を付ける時は、できる限り頭皮から離れた毛先を中心に付けることをオススメします。
2:ワックスをつけすぎない
ワックスは量が多ければ多いほど、うまくセットが出来るものではありません。逆に付けすぎてしまうと、油分の量が多すぎて髪の毛全体がベタッとした印象になってしまいます。
また、ワックスを過剰に付ける分、頭皮への負担も大きくなります。さらに、1回のシャンプーのみではスタイリング剤を洗い落とすことが出来ず、頭皮トラブルの原因につながります。
ヘアワックスやジェルは多くても親指の第一関節程度の量で髪の毛全体をスタイリングするようにしましょう。
薄毛や抜け毛が不安な人は
本記事では、ヘアワックスやジェルがハゲる原因になるのか?解説してきました。
ヘアワックスやジェルは日常的に使うものですが、使い方次第では頭皮環境を悪化させて、薄毛や抜け毛を増やす可能性があります。
また、それ以外にも生活習慣の様々なことが原因で薄毛が進行してしまうことがあります。
人によって原因が異なることがあるため、もし薄毛や抜け毛で不安になったらまずは専門家へご相談ください。
Youtube上でも髪の毛について徹底的に解説しておりますのでそちらもぜひ参考にして下さいね。