夜勤の人は日勤よりハゲやすいという噂を聞いたことはありませんか?
看護師や介護士、工場勤務などは交代勤務制が多く、昼夜逆転をして夜通し寝ずに働けなければならない人も少なくありません。
少しでも睡眠時間を確保しようと前日に寝溜めをするものの、どうしても睡眠のリズムや食生活が乱れがちです。
このように生活リズムが崩れることによって抜け毛の増加や薄毛の進行に影響があると噂されています。
しかし、夜に働くことが髪の毛にどんなメカニズムで悪影響を及ぼすのか詳しく知らない方も多いでしょう。
今回は、「夜勤によってハゲる噂の真実、夜勤によって薄毛のリスクが上がると言われる理由とその対策法について」徹底解説します。
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「夜勤はハゲる」という噂の真相は?
結論からお伝えすると、夜勤の人は夜勤をしない人と比較して「ハゲるリスク」が高くなります。
常に夜勤の場合はもちろん、週に数回夜勤がある仕事の場合、毎日の生活のリズムを一定に保つことが難しく、体のバランスが崩れやすくなります。
また、夜勤を含む交代制勤務は薄毛だけでなく「睡眠障害や高血圧、心臓病、うつ病など」の健康問題との関係性が、研究者や専門家によりたびたび指摘もされています。
数ヶ月に一回などごく稀に昼夜が逆転する程度であれば、薄毛の心配はほとんどありません。しかし、長期的な夜勤がある生活は不眠症や自律神経の乱れなどを引き起こす原因となります。
その結果、身体の内側のバランスが崩れてしまい、髪の毛のヘアサイクルが乱れて抜け毛が増えてしまうことがあります。
夜勤によって薄毛が進行する3つの理由とは
夜勤によってハゲる危険があると言われる事を分かって頂いたところで、具体的に夜更かしが薄毛に影響すると言われる理由を確認していきましょう。
不規則な生活リズムによる睡眠の質の低下
交代勤務による夜勤は、ご存知の通り1週間の内日中に働く日もあれば、夜通し働く日もあります。
このような不規則な生活リズムが続くと、人間の体は睡眠のリズムを構築しづらく必然的に睡眠の質が低くなる傾向にあります。
実感として夜勤が続くことにより、昼間に睡眠時間自体は確保出来たとしても「寝た感じがしない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
このような睡眠時間自体の不足や睡眠の質の低下は薄毛や抜け毛を増やす原因に成り得ると考えられています。健康な髪の毛を維持するために睡眠は非常に重要な要素であり、睡眠時には次のような効果を毛髪に与えています。
- 成長ホルモンの分泌による毛髪の成長促進
- 自律神経(副交感神経)優位の状態による血行促進
- 日中に生じた毛髪へのダメージ修復
食事を摂取する時間が不規則
朝・昼・夕と1日3食を摂取する生活リズムに夜勤が加わることによって、朝・昼・夕・晩など1日の食事のリズムがとりずらくなる傾向にあります。
また、夜勤明け自宅に帰宅したら、疲労感から睡眠を取ることを優先して朝食や昼食を抜いてしまうなど食事の質の低下にも繋がります。
身体は食べた物から作られると言われるように髪の毛にとっても日ごろの食事は非常に大切です。
食事のバランスが偏ってしまったり、食事自体を抜いてしまうと、毛髪を合成する毛母細胞への栄養の供給が不足してしまい抜け毛やハゲる原因となります。
ストレス値の増加
実は、働く時間が異なるだけでも日勤の人と比較して夜勤の人は、ストレス負荷が大きいことが明らかとなっています。
ストレスがかかり続けると、次の2つの影響によりハゲるリスクが高まることが懸念されています。
- ストレスによる血行不良
- ストレスによるホルモンバランスの乱れ
ストレス負荷がある状態は、交感神経が活性化されることで血管の縮小が引き起こされます。その結果、末端部分特に頭部などは血行不良に陥りやすく、毛根への栄養供給が低下し、抜け毛の原因に繋がります。
また、強いストレスは、脳に存在する視床下部の働きを妨げてホルモンバランスを崩すことが明らかとなっています。
特に看護師や助産師など仕事柄どうしても夜勤をせざる得ない女性は少なくありません。女性ホルモンのバランスが乱れることによって、生理不順や不眠そして女性の薄毛の原因にも繋がります。
数日間夜更かしすることでハゲる?
夜勤が続くことで体内のバランスが乱れてしまい結果として抜け毛の増加やハゲやすくなることが理解できたかと思います。
では、急な用事やトラブルなどで一晩寝ないで過ごすことは誰にでも起こりうる事ですが、一時的な寝不足でも薄毛に影響はあるでしょうか。
結論からお伝えすると、一時的に寝不足状態が続いたとしても髪の毛に影響することは限りなく低いと言えます。
体の中のバランスが乱れ始めるのは長期的に忙しい状態が続いたり、長期的に不規則な状態が続くことで、体内のバランスを整える機能が限界迎えることで、不眠症などの症状をきたします。
そのため、睡眠不足の状態が数日続いたとしても、ハゲるということは起こりにくいと言えます。
夜勤による薄毛を予防する効果的な対策
前述した通り、長期的な夜勤や不規則な生活が続くことによって体のバランスが崩れて抜け毛が増える前に、これから紹介する対策を行い、薄毛予防することをお勧めします。
太陽の光をできる限り浴びる
夜勤は、体内リズム(サーカディアンリズム)が不規則となり、睡眠の質の低下などが危惧されています。
そのため、できる限り体内リズムを統一するために、夜勤明けの朝から午前中にかけて太陽光をできる限り浴びるようにしましょう。
1日24時間であるのに対して体内時計は約25時間で循環しています。
太陽光はこのズレを調整する働きがあるため、明るい光に朝浴びる事で体内リズムが整いやすくなりホルモンバランスの乱れや夜勤による抜け毛増加を軽減させることに繋がります。
メリハリをつけた生活を意識する
夜勤明けはいつも以上に疲労がたまっているため、どうしてもダラダラ過ごしてしまい、気がついたら何もせずに次の日になるというケースも多く見受けられます。
この状態は、食事のタイミングや睡眠のリズムが不規則になる原因となりますので、メリハリをつけた生活を意識することが重要です。
夜勤明けだからこそ、ゆっくりする時間や食事、入浴の時間をタイムテーブルを決めて過ごす事で、十分な睡眠の確保およびストレスの軽減に繋がります。
夜勤は疲労やストレスが溜まりやすい状態でもあるため、義務として全て時間を決めて行うのではなく、適度な時間を決めて行動する程度が良いです。
そうすることで、生活リズムの乱れを軽減して夜勤による薄毛への影響を軽減させることができます。
睡眠の質を高める
交代勤務や夜勤があると、いつも以上に神経が刺激されてしまい中々眠れない人は少なくありません。このような状態では体の疲労も中々取れず、身体のバランスが崩れる原因となります。
そのため、夜勤や交代勤務の人ほど、良い睡眠を取る工夫をする必要があります。これから紹介する行動は、「睡眠の質を高める」又は、「入眠しやすくする」ことが科学的に証明された行動となります。
ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
- 眠る90分前に入浴して深部体温を高める
- 眠る直前は、スマホ・テレビ・パソコンを控える
- 寝室の部屋の温度を調整する
温度の目安(24〜28℃)少し涼しいと感じる程度 - 軽いストレッチ
22時から2時に寝なければ、薄毛になるは「嘘」
睡眠時間について一つ注意が必要であり、昔から夜の22時から深夜2時の間は最も成長ホルモンが分泌される時間、いわゆる「睡眠のゴールデンタイム」と言われていました。
そのため、健康な髪の毛を維持するためには、夜の10時までには寝るように心掛けましょうと言われることがあります。
しかし、この睡眠のゴールデンタイムは「嘘」です。ゴールデンタイムは睡眠の入眠メカニズムから言われ始めた話であり、本当の意味を理解しておらず、概念だけでが知れ渡っています。
睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠という睡眠リズムを繰り返しています。入眠後(3~4時間後)に最も深い睡眠となり、この時間が成長ホルモンが集中的に分泌される時間帯「ゴールデンタイム」となります。
例えば、24時〜8時まで寝ていたとしても、睡眠の質を確保さえ出来ていれば、成長ホルモンが分泌されるゴールデンタイムの恩恵を入眠3時間後に受けています。
22時までに寝る必要があると焦って布団に入る必要はなく、睡眠の質を意識した行動が薄毛予防に最も効果があります。
薄毛の進行が止まらない場合の対処は?
体のリズムなどは意識的に気を付けているにも関わらず、抜け毛の増加や薄毛の進行が止まらない事もあります。
夜勤による影響以外にも、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)など複合的な要素が加わる事で薄毛の進行が止まらないことがあります。
そのような方は、ご自身で対策するだけでは薄毛の進行が止まらないケースがありますので、ぜひ一度薄毛の専門家に相談することをお勧めいたします。
自分では気付かなかった髪の毛が薄くなってしまう原因を特定することが出来、早期に毛髪の悩みを解決・治療することが可能となります。
まとめ
本記事では、夜勤によってハゲる噂について原因や対策について解説いたしました。
夜勤など交代勤務は生活リズムが崩れることによって薄毛やハゲる事に繋がる可能性があり、迷信とは言い切れませんが、夜勤だけでハゲるという科学的根拠はありません。
とはいえ交代勤務によって生活習慣病のリスクが高まる事が既に明らかになっていることから、健康な髪の毛を育毛するためには、できる限りリスクを軽減させる事が有効です。
薄毛やハゲる可能性を高めてしまうのは、夜勤だけでなく男性ホルモンや遺伝的な要因も大きく関わってきますので、抜け毛や薄毛が気になる人はぜひ専門家にご相談ください。