薄毛や抜け毛の悩みは男性に多いイメージがありますが、最近では髪の毛の悩みを抱える女性が増えてきています。
しかし、女性が髪の毛の悩みを相談する病院やクリニックはまだまだ少なく、なぜ自分の毛量が減ってしまうのか原因や治す方法が分からないまま不安を抱えている女性は、高校生や20代の若い方にも少なくありません。
そこで今回は、女性の薄毛の中でも最も相談件数が多い頭頂部のつむじハゲに着目し、原因や薄毛の基準・対策法からつむじハゲを隠すおすすめの髪型などを解説いたします。
また、抜け毛や髪の毛のハリやツヤが無くなってきたという女性には、以下の動画もおすすめですので是非ご覧になってみてください。
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女性のつむじハゲって治る?
髪の毛のボリュームが少なくなり、ヘアスタイルを保とうと思っても難しくなってしまう女性のつむじハゲ。
このまま薄くなって、最終的には全体がハゲてしまうのではないかと不安に思う女性がいるかもしれませんが、女性の薄毛は男性と比較すると治る可能性が高いです。
ただ、女性のつむじハゲを治すためには原因となるものを排除すること、そしてご自身の努力が必要となります。
何もせずに治るわけではありませんので、その点だけは留意してください。
女性のつむじハゲが目立つ理由
本人からは見えにくい場所なので気付かない場合もあるのですが、他人からはよく見えてしまうので人から指摘されて初めて気づく事が多いのがつむじハゲなのです。
なぜつむじハゲが目立ってしまうのかというと、元々つむじの形状が渦を巻いている事から頭皮が見えやすく、隠しにくいからだという事があります。
またつむじハゲは気付いた時には既に進行している事が多いのですが、女性の場合はつむじだけでなく全体的な薄毛を発症している場合もありますので、髪質やボリュームに変化が見られた場合は注意が必要です。
女性がつむじハゲになってしまう脱毛症
女性のつむじが広くなる、いわゆるつむじハゲになってしまう脱毛症には種類があり、主に以下5つの脱毛症を発症することで起こります。
- FPHL(女性型脱毛症)
- びまん性脱毛症
- 牽引性脱毛症
- 出産後脱毛症
- 慢性休止期脱毛症
これらの脱毛症にはどういった特徴があるのかを、まずは一つずつ解説していきましょう。
女性がつむじハゲになる脱毛症:FPHL(女性型脱毛症)
女性がつむじハゲになる脱毛症も、数年前まで男性型脱毛症(AGA)と同じように男性ホルモンが関与しているとされていました。
そのため、Female AndroGenetic Alopecia(女性の男性型脱毛症)の頭文字を取ってFAGAと言われていましたが、男性ホルモンが関与しないパターンもあることからFemale Pattern Hair Lossの頭文字によりFPHLと呼ばれるようになったのです。
FPHLは男性型の薄毛と同様に頭頂部周辺から薄毛になる・こめかみ辺りが薄くなり剃り込みのようになる・生え際から頭頂部にかけてクリスマスツリーの形のように薄くなるという3つのパターンに分けられます。
FPHLを発症する原因については特定されておらず、様々な原因が絡み合う事で発症すると考えられているのが現状です。
女性がつむじハゲになる脱毛症:びまん性脱毛症
女性がつむじハゲになる脱毛症の中でも、特定の箇所だけでなくつむじ周辺や分け目を中心に頭部全体の髪の毛のボリュームが少なくなり、薄毛になるのがびまん性脱毛症です。
びまん性脱毛症を起こす原因には加齢などにより髪の毛の質が変化すること・ホルモンバランスの崩れの他、栄養不足や全身疾患・薬剤・手術など多岐にわたり、これといった原因が見つからない場合もあります。
全体的な髪の毛の密度が減り、まばらに髪の毛が抜けてしまうので気付いた頃には症状がかなり進行している場合が多いという事が、びまん性脱毛症の特徴です。
見た目の変化による精神的なストレスも相当となり、人との接触を避けたり部屋に引きこもってしまうなど、精神疾患を伴う事もあります。
女性がつむじハゲになる脱毛症:牽引性脱毛症
牽引性脱毛症は、その名の通り髪の毛を強く引っ張ってしまうことで起こるのですが、髪の毛を結んでいなくても起こる脱毛症です。
例えば、ロングヘアの方やエクステを付けている場合ですと髪の毛の重さによって頭皮に負担がかかりますし、毎日ヘアアイロンを使用している方であれば髪の毛の束をアイロンで引っ張ることによって負荷がかかってしまいます。
髪の毛の分け目がいつも同じだというロングヘアの方は、つむじや分け目から髪の毛が薄くなりつむじハゲになってしまう場合がありますので、髪の毛を結んでいなければ大丈夫だという事はありません。
長期間髪の毛を引っ張る事で起こる牽引性脱毛症は、軽度であれば髪型を変えるなどするだけで回復しますが、重度の場合は治し方が難しくなるので、早期に対策を行う事が必要となります。
女性がつむじハゲになる脱毛症:出産後脱毛症
女性がつむじハゲになる脱毛症、続いては出産後2~4ヵ月頃に抜け毛が増えたと気付く事が多い、出産後脱毛症です。
出産すると同時に増加していた女性ホルモンの分泌が一気に減少する事で起こり、大抵が産後半年ほど経過した頃から抜け毛が減り始め、1年程で治る事が多いと言われていますが1年半ほどかかる場合もあります。
抜け毛が半年以上減らない場合は別の病気が隠れている事も考えられるので、産婦人科や皮膚科などの医療機関を受診するようにしましょう。
とはいえ、ほとんどが治療を行わなくても自然に治るものですが、産後の環境の変化や慣れない育児などがストレスとなり、なかなか抜け毛が減らないこともあるので、あまり気にし過ぎないことが大切です。
女性がつむじハゲになる脱毛症:慢性休止期脱毛症
女性がつむじハゲになる脱毛症の中でも半年以上の期間をかけて進行し、びまん性脱毛症と同じように頭部全体の髪の毛が薄毛になるのが慢性休止期脱毛症で、多くの毛根がヘアサイクルの休止期になってしまうことで起こる脱毛症です。
急性の場合は甲状腺機能障害や慢性腎不全・栄養障害などの疾患や服用する薬剤によるもの、また外科的ショック・長期の高熱・ストレスなどが原因となり、円形脱毛症と間違えられることがあります。
しかし慢性の場合は原因を特定することが出来ない場合が多く、急性休止期脱毛症の原因になるものが複数同時に起こった事による可能性が高いです。
さらに慢性休止期脱毛症は頭頂部だけでなく、側頭部も薄毛になることがあります。
女性のつむじが薄くなってしまう原因とは?
女性がつむじハゲになってしまう詳しいメカニズムは未だ明らかとなっていません。
しかし、近年女性の薄毛に関する研究が進むにつれ、次のような生活習慣や体質の変化が原因となって毛量が低下すると言われています。
女性のつむじハゲが起きる原因
- 女性ホルモンの分泌低下・乱れ
- ストレス
- 食生活の乱れ(過度なダイエット)
- 睡眠不足
- 運動不足
- 過度なヘアケア
- 頻繁に行うヘアカラーやパーマ
- 紫外線
- ピル
- 喫煙
これらの生活習慣や体質の変化が、女性のつむじハゲにどのようにかかわっているのかを解説していきましょう。
女性がつむじハゲになる原因:①女性ホルモンの低下・乱れ
女性がつむじハゲになる原因の一つに女性ホルモンの低下や乱れが関係しています。
女性ホルモンの中でも、特にエストロゲンホルモンは女性らしい体を維持するだけでなく、髪の毛の成長や維持に関与している重要なホルモンです。
そのため、女性ホルモンの分泌バランスが乱れてエストロゲンが減少してしまうと、髪の毛を維持する能力が低下してつむじハゲになりやすくなります。
女性ホルモンが乱れる原因
女性ホルモンは脳の視床下部から指示を受け、卵巣によってエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが分泌されます。
しかし、強いストレスや風邪や熱などの病気そして、普段の生活習慣の乱れが生じると、視床下部から卵巣への指示の受け渡しができなくなってしまい、その結果、女性ホルモンの分泌バランスが乱れると考えられているのです。
産後も同様にこの女性ホルモンの変動が激しく、急に抜け毛が増えてしまう時期ですが、出産によるつむじハゲは一時的なホルモンバランスの乱れによるもので、多くの場合は半年から一年程度で毛量が回復しますが、なかなか髪の毛が戻らないケースもあります。その際は薄毛の専門家へ相談しましょう。
女性ホルモンが乱れる原因
- ストレス
- 風邪や熱などの病気
- 睡眠不足
- 加齢
- 出産
女性がつむじハゲになる原因:②精神的ストレス
精神的ストレスは女性の毛髪に対して何かしらの影響を与えている可能性が非常に高いと考えられています。
確固たる医学的根拠は無いのですが、慢性的に精神的ストレスがかかり続けることによって、つむじハゲになると言われる理由は次の通りです。
- 自律神経が乱れ交感神経が活性化しやす状態となり、血行不良を引き起こす
- ストレスによって女性ホルモンの分泌が上手く出来なくなる
- 自律神経に変調による内臓機能低下
強い精神的ストレスを受けると自律神経のバランスが乱れが生じたり、筋肉が緊張することで血管の収縮が起きることが知られています。
髪の毛は微細な血管である毛細血管より栄養を吸い上げることで生育していますが、血管の収縮が続くと微細な血管を流れる血流量は大幅に低下し、その結果髪の毛の合成に必要な栄養分が不足してつむじハゲとなるのです。
ストレスによって頭皮環境が悪化すると
上記の写真はマイクロスコープにて頭皮状態を比較した写真で、左は日頃から精神的ストレスを強く感じ血行が悪くなってしまっている頭皮なのですが、頭皮全体が赤く血管が浮き出てしまっていることがわかりますでしょうか?
本来の頭皮は右の写真のように青白い状態で、この青白い頭皮が健康的な頭皮なのです。
また、精神的ストレスは血行不良だけでなく、前述した薄毛の原因である女性ホルモンの乱れを引き起こす原因にもなります。
女性がつむじハゲになる原因:③過度なダイエットなどの食生活の乱れ
女性に特に多いのが過度なダイエットによる抜け毛です。ダイエット自体が危険な行為という訳ではありません。
ただし「食べないダイエット」や「偏食ダイエット」などの極端なダイエットを行うと、体だけでなく髪まで痩せてつむじハゲになってしまう危険性があります。
例えば、脂質を一切取らないダイエットを行うと頭皮の皮脂の分泌が極端に少なくなり頭皮の乾燥を招きますし、タンパク質が不足すれば、ヘアサイクルが乱れ休止期脱毛が増えることにつながるのです。
またスナック菓子やファストフード・糖分の多いジュース、コンビニ食は添加物が多いため、活性酸素を増やし体内を老化させる原因になり、抜け毛が増えるなどしてつむじハゲの原因になります。
女性がつむじハゲになる原因:⑥間違ったヘアケア
髪の毛をサラサラな状態に保ちたいからと、洗髪時にトリートメントを十分に流さない・頭皮にまでつけてしまう、またスタイリング時には崩れないようにとスタイリング剤を多量に使うなどの間違ったヘアケアも、女性がつむじハゲになる原因です。
他にはシャンプーやトリートメントに含まれているシリコンが十分にすすぎ落せていないことで毛穴が詰まる、シャンプーの洗浄力が高すぎて頭皮が乾燥し皮脂分泌が増えているなども原因として挙げられます。
疲れや忙しさ・習慣から帰宅後に洗髪をせず朝シャンをする、スキンケアを重視するばかりに髪の毛を乾かすのが遅いなど、適切なヘアケアを行っていないと、頭皮や髪の毛に悪い刺激を与えてしまいヘアサイクルが乱れてしまうのです。
女性がつむじハゲになる原因:⑦頻繁に行うヘアカラーやパーマ
パーマやヘアカラーを短期間に繰り返すことは、つむじハゲになる危険が高まる原因です。
ヘアカラーやパーマというのは、頑丈なタンパク質であるキューティクルを、アルカリ剤で変性させることで色素を入れ込んだり湾曲させる施術で、薬液を頭皮に付けずに髪の毛だけに付着させることは非常に難しく、ヘアカラーやパーマの際には頭皮に薬液が付いてしまうことを避けられません。
このような強い薬剤を短期間に繰り返し使用することで、頭皮や髪の毛にダメージが蓄積して抜け毛が増え、つむじハゲになるのです。
一般的にはヘアカラー・パーマいずれかの施術をした後、最低でも3~7日間ほど空けてもう一方の施術をする事が多いですが、つむじハゲが気になるようであれば月に1回どちらかの施術のみを行うようにすることをおすすめします。
女性がつむじハゲになる原因:⑧紫外線
日頃頭皮に紫外線を浴びてしまうことで、頭皮が硬くなり血行不良になってしまうことも、女性がつむじハゲになる原因です。
髪の毛は毛根内部にある毛乳頭細胞が、頭皮の毛細血管から栄養や酸素を吸収し毛母細胞へ届けることで毛母細胞が分裂・増殖を繰り返して生成されるので、頭皮の血流が悪化してしまうと毛根が弱って十分に髪の毛が成長できなくなります。
また紫外線は皮膚のターンオーバーを乱してしまうことでも知られていて、皮膚の細胞を老化させるだけでなく毛母細胞や毛包幹細胞・色素幹細胞が損傷し、抜け毛や白髪などのヘアトラブルを引き起こしてしまうのです。
女性がつむじハゲになる原因:⑨ピルの服用中止
女性がつむじハゲになる原因に、ホルモンバランスを調整して避妊やPMS・更年期障害などの治療に使用されるピルの服用を中止する事があります。
これは、ピルを服用する事によってバランスが保たれていた女性ホルモン量が一気に低下してしまう事から起こるものです。
ピルの服用を中止した抜け毛は、一時的に抜けにくくなっていた髪の毛が抜けただけなので、ある程度の日数が経過していけば本来の髪の毛の量に戻ります。
最近はあまり処方される事が無くなった第二世代のピルは、ニキビや多毛・食欲増加・体重増加などのアンドロゲン作用が強く、抜け毛が増えることがあるのでピルを服用するのであれば第3・第4世代を処方して貰いましょう。
女性がつむじハゲになる原因:⑩喫煙
若い女性にも増えている喫煙も、女性がつむじハゲになる原因です。
タバコを吸う事によって体内に吸収される有害物質(ニコチン・タール・一酸化炭素)は、毛細血管の収縮や細胞の老化・ホルモンバランスの乱れを引き起こし、有害物質を分解する際には髪の毛が成長する際に必要な栄養であるビタミンを大量に消費してしまうなど、髪の毛にも体にも悪影響を及ぼします。
またニコチンは自律神経の働きにも影響を与えてしまい体の冷えによる血流の悪化、さらに髪の毛や頭皮の健康を害する活性酸素を大量に発生させてしまうのです。
女性の薄毛の特徴とは?
女性の薄毛が進行する場所は大きく3つのパターンに分かれ、主にような名称で呼ばれております。
女性の髪の毛が薄くなりやすい場所
- ルートウィッグ型
- クリスマスツリー型
- ハミルトン型
つむじが薄くて悩むつむじハゲは、「ルートウィッグ型」や「クリスマスツリー型」というパターンに当てはまり、その中でもつむじ部分が薄くなるつむじハゲで悩む人の割合は非常に多く、若い人では10代から悩みを抱えています。
女性のつむじハゲは男性の薄毛とは異なる
女性のつむじハゲは、男性の薄毛とは全く異なる進行の仕方をします。
男性の場合、頭頂部(つむじ周辺)又は生え際から極端に薄くなっていきますが、女性の場合は一部分が薄くなるのではなく髪の毛量が全体的に薄くなるのが特徴です。
そして女性が薄毛になったと感じる自覚症状には、次のようなものがあります。
髪が薄くなったと感じる自覚症状
- 分け目が目立つようになった
- ボリュームが出なくなった
- 地肌が透けて見える
- 頭部全体の髪の毛が薄く感じる
どのぐらいからつむじハゲ?女性の薄毛の基準について
つむじが薄いと感じる度合いは人によって異なりますが、女性のつむじハゲの見分け方は非常に難しいです。
本記事を見ている方が比較できるように、つむじ周りの薄毛で相談に来られたお客様の実例をご紹介します。
女性のつむじの薄毛
(女性型脱毛症)の実例
頭頂部を確認すると、つむじや分け目だけでなく周囲まで地肌が透けて見えてきているのが分かります。
このように全体的にぼんやりと髪が薄くなってくるのがFPHLやびまん性脱毛症の特徴です。
上記の写真は前から撮影した写真です。
このように前から見ると分け目がぼやけたように地肌が透けて見え、全体的にボリュームが低下するのが女性のつむじハゲです。
頭部を横から撮った写真です。
女性型脱毛症が進行すると分け目が広くなり周囲まで地肌が見える、また全体的なボリュームが少なく見えます。
女性の薄毛の基準を髪の毛でチェック
実際につむじハゲに悩まれている女性の写真を見ていただきましたが、自分自身のつむじを見るという事は難しいですので、髪の毛や頭皮を触った感じや見える範囲で行える女性の薄毛の基準をお伝えいたします。
- つむじや分け目周辺の髪の毛自体が以前と比べて細くなった
- 鏡に映した時に見える範囲の頭皮が赤みがかっている
- 頭皮が透けて見える、頭皮を触ると硬く動きにくい
- フケやかゆみが治まらない
- 夕方に頭皮がベタつく
以上のような特徴がある場合は、頭皮や髪の毛に何らかのダメージが与えられ、つむじハゲになっていると考えられるので、1日も早く対策を行いましょう。
女性のつむじハゲを治す方法・対策法とは?
つむじハゲになる女性の多くは、日頃のよくない生活習慣を積み重ねることで薄毛を進行させています。
まずは自分の生活を振り返り、薄毛の原因が潜んでいるか確認して対策する事がつむじハゲを治す方法になるので、これからお伝えするつむじハゲを治す方法・対策法を実践して原因を無くしていきましょう。
つむじハゲを治す方法・対策法①食生活の見直し
つむじハゲを治す方法・対策法のポイント1つ目は食生活の見直しです。普段から脂っこいファーストフードや揚げ物、外食ばかりだと血液の流れが悪くなり毛根まで十分に栄養素を届けることができません。
身体は食事から作られると言われるように、髪の毛の合成にも日々の食事は大切で、髪の毛はケラチンというたんぱく質やビタミン・ミネラルで構成されているため、タンパク質・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂取することを心がけましょう。
特に女性ホルモンのバランスが乱れることによってつむじハゲが起きていると考えられる人は、大豆製品を積極的に食べることがおすすめで、大豆には女性ホルモンの補助として働くことが出来る大豆イソフラボン(エクオール)が豊富に含まれているため、女性ホルモンのバランスを整える効果が期待できます。
つむじハゲを治す方法・対策法②睡眠時間の確保
つむじハゲを治す方法・対策法のポイント2つ目は毎日の睡眠時間をしっかりと確保することです。
睡眠中は髪の毛や頭皮の健康、また成長させる上で欠かせない成長ホルモンが最も分泌される時間ですので、最低でも6時間は睡眠時間を確保するようにしましょう。
特に最も深い睡眠に入る時間帯である入眠3時間後は一番成長ホルモンが分泌される時間となり、その後起床までの数時間で全身へ届けられ各細胞の修復や代謝・成長の促進や維持などを行います。
睡眠の質を高めれば成長ホルモンの分泌を促進することが出来るので、しっかりと深い睡眠に入れるようにしましょう。
睡眠の質を高める方法
- 入眠前の2時間前からパソコンやスマホを見ないようにする
- 寝る90分前までにぬるめの温度の湯船で体を温める
- お風呂上がりに体をストレッチして血液の循環を高める
つむじハゲを治す方法・対策法④全身の血流を促進する
つむじハゲを治す方法・対策法として、全身の血流を促進する事もポイントになるので、入浴時は38~40℃程のぬるめのお湯で半身浴を行うなどしてみましょう。
特に簡単な入浴では、湯船に浸かる温熱効果で体温が上昇する事によって毛細血管が広がり、水圧で末端にたまった血液が押し出されて老廃物や疲労物質が汗と共に体外へ排出されます。
入浴以外では有酸素運動もおすすめで、適度な刺激を筋肉に与えることで代謝や体温が上がり血流が促進され、酸素や栄養素を全身へと届けることが出来るようになり、髪の毛の成長を促進することが出来るのでつむじハゲを治す方法・対策法として有効な方法です。
つむじハゲを治す方法・対策法⑤ストレスの解消
精神的なストレスや紫外線・有害物質による外的ストレスなどを発散・解消することも、つむじハゲを治す方法・対策法として重要です。
精神的ストレスによる血流不足やホルモンバランスの乱れ・内臓機能低下を元に戻し、精神面から健康的な身体を取り戻しましょう。
汗をかく・大声を出す・創作活動をする・心の琴線に触れる映画や小説に没頭するなど、自分に合ったストレス解消法を見つけてみてください。
また紫外線や有害物質などのストレスは出来るだけ避けることが大切ですので、外出時は紫外線をカットできる日焼け止めや帽子を活用し、タバコは少しづつ減らしていくようにしましょう。
つむじハゲを治す方法・対策法⑥疾患の治療
甲状腺機能障害や肝臓・腎臓などに疾患が原因の場合、まず疾患の治療を行うことがつむじハゲを治す方法・対策法です。
原因となっている内科的疾患を治す為に治療を行っていると、自然と髪の毛の量が増えてくるでしょう。
抜け毛がひどく、つむじや分け目の薄毛が目立ってしまうことで日常生活に支障が出るような場合は、医師に相談すると血流を促す薬を処方してくれる場合もあります。
ただ、どうしても長期の治療が必要になる場合が多いので、帽子やウィッグなどを使用しながら長い目で発毛を待たなくてはなりません。
つむじハゲを治す方法・対策法⑦正しいヘアケアを行う
続いてのつむじハゲを治す方法・対策法は、頭皮の肌質や髪質に合った正しいヘアケアを行うことです。
頭皮を適切な状態にし、髪の毛を生やす環境にすることが必要となりますので、シャンプーを選ぶことや正しい洗い方を身につけましょう。
抜け毛が気になるからと撫でる程度にしていると、頭皮の汚れが落ちずに頭皮環境を悪化させてしまうので、髪の毛を引っ張ってしまわないようにしながら頭皮をしっかり洗うようにしてください。
頭皮を指圧マッサージするように洗うことで、頭皮マッサージの効果も出るので血流促進にも繋がり、リラクゼーション効果や自律神経のバランスが整うなど頭皮に良い効果を与える事も出来ます。
つむじハゲを治す方法・対策法:⑧発毛剤の使用
最後にお伝えするつむじハゲを治す方法・対策法は発毛剤の使用で、発毛剤とはミノキシジルが配合された第一種医薬品のことです。
日本皮膚学会が提唱した男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版においても、女性の薄毛に対してミノキシジルが1%含有された発毛剤を使うことが推奨されているほど、治す方法として有効だとされています。
この発毛剤は薄毛が気になる場所に付けることで、付けた部分の血管を拡張させ髪の毛を生やす効果が期待できますが、ミノキシジルが配合された飲み薬であるミノキシジルタブレットは使用すべきでないとなっておりますので注意が必要です。
女性のつむじハゲの治療に関する注意点
女性の薄毛治療に関しておすすめできない治す方法を動画にて解説しています。
特に薄毛の症状が気になり出した時は不安が募り、間違った理解で動画で紹介しているようなつむじハゲ治療を行なってしまうことが多々ありますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
つむじはげを隠す事が出来る髪型
女性のつむじが薄くなってしまう原因と対策をお伝えしてきましたが、仮に対策を行なったとしても効果を実感できるまでには数ヶ月かかってしまうものです。
その間はどうしても周りからの目線が気になってしまうので、治るまでの期間つむじハゲを隠すことができる髪型も合わせてお伝えします。
つむじハゲを隠すことができる髪型①アップスタイル
つむじハゲを隠すことができる髪型一つ目にご紹介するのはアップスタイルです。
頭頂部の気になる部分へと髪の毛を集めて一つに結ぶポニーテールやお団子ヘアがこれにあたり、頭頂部の薄毛を隠すのに最適な髪型ですが、注意が必要なヘアスタイルでもあります。
アップスタイルは髪の毛を軽く引っ張り固定するスタイルであるため、強く縛りすぎてしまうと毛根を傷つけてしまう恐れがあり、そのためヘアゴムなどを使う際は優しく縛るようにしましょう。
つむじハゲを隠すことができる髪型②分け目を変える
つむじハゲを隠すことができる髪型、続いては分け目を変えることです。
頭頂部が薄い人はつむじが割れて見えてしまうことが多いのですが、いつもと分け目を変えるだけでも実は簡単に薄毛を目立たなくすることができます。
お風呂上がりなどにいつもとは違う場所に分け目を作り、ヘアピンなどで固定をしてドライヤーで乾かすと分け目を変えることが出来ますし、または分け目となる部分を持ち上げて根元が軽く温まる程度の温風を当て冷風で冷ますと髪の毛のボリュームをアップさせる、真っ直ぐではなくジグザグに分け目を作ることも効果的です。
分け目は2~3ヶ月に1回の頻度で変えてあげると、より頭皮や毛髪への負担を軽減すること出来ます。
つむじハゲを隠すことができる髪型③ハーフアップ
つむじハゲを隠すことができる髪型には、前頭部の髪の毛を後頭部でまとめるハーフアップもおすすめです。
アップスタイルよりも頭皮への負担は軽減できますし、結び目周辺の髪の毛を少しづつ引っ張り出してゆるふわにすると、つむじが広いと悩んでいる高校生や20代の女性にも似合うスタイルを作ることが出来ます。
ある程度年齢を重ねた方でも色々なアレンジが出来る髪型ですので、頭頂部や分け目などの薄毛が気になっている方は一度試してみてください。
つむじハゲを隠すことができる髪型④ショートカット
つむじハゲになり、髪の毛のボリュームが少なくなってしまうと敬遠しがちなのですが、ショートカットにする事で髪の毛1本1本が立ち上がるようになり、カットやパーマ次第で気になる頭頂部を隠すことが出来ます。
頭頂部にボリュームを出し分け目を作らないようにして、横の部分はタイトになるようにするとつむじハゲが分からなくなるのでおすすめです。
またショートカットにするとシャンプー時のすすぎ残しが減り、ドライヤーを使う時間も短縮できるので頭皮や髪の毛への負担が減るというメリットもあります。
まとめ
今回は女性に多いつむじハゲの原因や治す方法・対策法、頭頂部の薄毛を隠す髪型などを解説しました。
女性が気になる頭頂部の薄毛の原因は、男性のような遺伝や男性ホルモンによるものではなく原因が様々で、基準も進行してこなければ明確になりづらいことが多いです。
そのため、髪の毛や頭皮だけでなく体の内側から薄毛の原因を特定し、適切な対策をする必要があります。
また、女性の髪の毛の悩みは若い高校生や20代でも持ちやすく、人に打ち明けにくいのが特徴です。
誰にも相談できずに自分なりのヘアケアをするのではなく、一人で抱え込まずに髪が薄くなってきたと感じた段階で早期に薄毛の専門家に相談して治療を行うことをおすすめいたします。
参考文献
日本皮膚科学会 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版
SEMANTIC SCHOLAR 女性に発生する男性型脱毛症のタイプ分類