「辛いものを食べると薄毛になる」誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
一方で「辛いものには育毛効果がある」という噂も耳にします。一体どちらが正しいのでしょうか。
今回は辛いもの代表の唐辛子と薄毛の関係について解説いたします。
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唐辛子に含まれるカプサイシンとは?
カプサイシンは唐辛子などに含まれる辛味をもたらす成分です。
唐辛子の粉末を使った一味唐辛子やカレー粉、唐辛子を油につけたラー油など様々な調味料に含まれています。唐辛子1本たありに含まれるカプサイシンの量は品種や個体差によって異なります。
日本で売られている一般的な唐辛子の一種「鷹の爪」には1本あたり約0.5mg~1mgのカプサイシンが含まれています。
なぜ唐辛子を食べると育毛効果があると期待されるのか?
前述した唐辛子に含まれる辛味成分のカプサイシン。
このカプサイシンには発汗作用があります。
冬なのに辛い料理を食べて汗だくになったことはありませんか?
「辛いものを食べると薄毛になる」という噂も、「辛いものには育毛効果がある」という噂も、実はこの発汗作用に起因しています。
辛い物を食べると薄毛になるって本当?
結論からいうと嘘です。
辛い物を食べたからといって、それだけで薄毛になることはありません。
なぜこのような噂があるのかというと、カプサイシンの発汗作用に関係があります。
唐辛子を食べると吸収されたカプサイシンは交感神経を刺激してアドレナリンを分泌を促します。
その結果、新陳代謝が促進されて体温が上昇し発汗します。
辛い物を食べることで大量に汗をかき皮脂の分泌が増えることにより、頭皮の状態が悪化して薄毛につながるのではないかと考えらことれることが噂の原因です。
この噂に医学的な根拠はありません。
ただし汗をかいたまま放置すると細菌が繁殖しやすくなり頭皮トラブルを引き起こすことがあります。
その結果、薄毛につながる可能性は十分考えられるため、辛い物を食べて汗をかいた後は、しっかり洗髪し頭皮を清潔に保つことを心がけましょう。
辛いものには育毛効果がある?
「辛い物で薄毛になる」という噂がある一方で、全く正反対の「辛い物には育毛効果がある」という噂も存在します。
こちらの噂も元はカプサイシンの発汗作用にあります。
前項で述べたようにカプサイシンは体温を上昇させ発汗を促す作用があります。
体が温められると血管は拡張し、血行が促進されます。
実は髪の毛の成長に血流はとても重要なポイントで、
血行が良くなることでより多くの栄養が供給され成長が促進されることから
育毛効果があるのではないかと考えられています。
カプサイシンの主な作用
カプサイシンには主に以下のような作用があります
抗酸化作用
新陳代謝を高める
冷え性の改善
血行促進
疲労回復
食欲増進
カプサイシンが与える髪への影響とは?
カプサイシンのさまざまな作用の中でも特に髪に影響があるといわれているのが血行促進です。
なぜなら、髪の毛が成長するために必要な栄養は血液によって毛根へ運ばれているからです。
しかし頭は血管が細く少ないうえ、末端神経に当たるためもともと血行不良に陥りやすい場所です。
血流を良くしてあげることは髪の成長にかかせないポイントといえるでしょう。
血流改善による髪への影響
血流改善による髪への影響は主に2つあります。
- 毛髪へ栄養の供給
- 老廃物の排出
毛髪へ栄養の供給
血流が悪いと十分な栄養が行き届かなくなり、細くハリやコシがない髪になってしまいます。
血流が良くなることでより多くの栄養を毛根に供給できるようになり髪の毛の成長の促進が期待できます。
老廃物の排出
毛根は老廃物の溜まりやすい器官です。
血流が悪いと老廃物が溜まり髪の成長を妨げる一因をなります。
血行を促進し老廃物をしっかり外に排出されるようにしてあげることで、髪の毛の成長しやすい環境を整えてあげましょう。
育毛を考えた時、カプサイシンは1日の摂取量の目安は?
薄毛を考えた場合のカプサイシンの摂取量は、1日5.6mg程度と言われています。
これは小さじ約2杯、唐辛子に換算すると約2g(2.3本)です。
カプサイシンを含む唐辛子を普段の食事に取り入れることで、常に血行を良い状態に保つことが可能です。
市販の一味唐辛子やキムチ、コチュジャンなど調味料を使用すれば簡単に摂取することができますね。
ただ辛さへの耐性には個人差があります。
辛い物が苦手な方は無理に摂取する必要はありませんので、好みに応じて量を調整してくださいね。
どうしても取り入れたいという場合はサプリメントを用いてみるのもいいでしょう。
カプサイシンが含まれる食品
- 一味唐辛子
- 七味唐辛子
- ラー油
- コチュジャン
- カレー粉
- キムチ
- 柚子胡椒
- チリペッパー
カプサイシンを摂取する上での注意点
カプサイシンは適量摂取する分には健康や髪に良い影響を与えますが摂りすぎると以下の症状を引き起こす可能性があります。
一時的な味覚障害
胃腸炎
腹痛、下痢
高血圧
激辛料理を食べて、口の痛みで味が感じられなくなったり翌日にお腹を壊したことはありませんか?
辛い物ばかり摂取すると粘膜や胃を傷つけてしまう恐れがあります。
カプサイシンに限らず何にでもいえることですが、同じものばかり過剰に摂取するのではなくバランスを考えてほどほどに摂るよう心がけましょう。
カプサイシンと大豆イソフラボンを一緒に取ると良いって本当?
カプサイシンと大豆イソフラボンを一緒にとると髪に良い効果があるという説があります。
これは名古屋大学で研究されたIGF-1理論というものに基づいた噂です。
IGF理論とは?
カプサイシンと大豆イソフラボンを同時に摂取すると、胃や皮膚の知覚神経が刺激されIGF-1(インスリン様成長因子)という物質が増加し髪の成長を促進させることができるという説のこと。
IGF-1は細胞分裂を活性化し髪の毛の成長を促す働きがあるため、カプサイシンと大豆イソフラボンにより育毛効果があると考えられているのです。
ただし、この説は医学的に証明されたものではなく残念ながら信憑性が高い情報とはいえません。
カプサイシンによって実際にIGF-1が増加したという事実は証明されていませんが、今後の研究で立証される可能性もあるため、現段階では嘘とも本当とも言えないのです。
以上のことより、カプサイシンと大豆イソフラボンを一緒に摂っても髪に良い効果があるとは断言できません。
しかしながら、どちらも身体に悪い食品ではなく腸内環境を整えるなど良い影響を与えるものであるため、摂取することのデメリットはないのでご安心ください。
カプサイシンは髪の毛にとって良い効果が期待できる可能性あり
カプサイシンは適量であれば髪の毛へ良い効果が期待でき色々と調べてみた結果、辛い物を食べても薄毛にはならないどころか適量であればむしろ髪に良い効果が期待できるということがわかりました。
カプサイシンだけで薄毛を改善することは難しい
カプサイシンの血行促進作用で髪の毛の成長を促す効果が期待できるとお伝えしましたが、これは栄養を供給するルートを広げてあげたにすぎず、根本的な解決法ではありません。
薄毛の原因は血行不良の他にさまざまな要因があり、人によって異なります。ご自分で原因を特定するのはなかなか難しいですよね。
無料カウンセリングを実施しているサロンやクリニックも多数ありますので気になる方は一度相談をしてみてはいかがでしょうか。
参考文献