生まれつき髪にコシがなく細くて柔らかい、いわゆる「猫っ毛」の髪質の男性は、なんとなく見た目で将来ハゲそう…とイメージされやすく、逆に剛毛の人は将来ハゲる心配がなさそうと思われがちですよね。
中には、元々はそうでもなかったのに、最近になって髪が細くやわらかく軟毛化して、気づけば猫っ毛のような髪質に変わっていたという方もいます。実際のところ、猫っ毛の男性や女性はハゲやすいのでしょうか?
今回は猫っ毛など髪質が柔らかい人は薄毛になりやすいのか?髪質改善で髪の毛の太さが変わるのか、また薄毛との関係などについて詳しく解説していきます。
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そもそも猫っ毛(軟毛)ってどんな髪質?
猫っ毛とは、一般的に猫の毛のように細くて柔らかい髪の毛(軟毛)のことを指します。
日本人の髪の毛の太さは0.05~0.15mmで平均は0.08mmと言われているため、これ以下の太さになると細い髪の毛の部類に分けられ、ボリュームが出にくくペタンとなりやすいのが特徴です。
猫っ毛は医学的な用語ではないため、猫っ毛の明確な定義はありませんが、髪の毛の太さが平均より細く、ハリやコシの少ない柔らかい髪質は猫っ毛と言えるでしょう。
髪の太さや細さは何で決まる?
生まれつきの髪の太さ・細さといった髪質の7~8割は、遺伝によって決まるものです。
私たちの体は小さな細胞が無数に集まってできていることはご存知の方も多いと思いますが、その無数の細胞には遺伝子が含まれており、両親の遺伝子を半分ずつ受け継ぎながら1つ1つの細胞が作られます。
髪の毛1本1本は、髪の毛の根元にある毛母細胞から作られますが、髪の毛も同じように毛母細胞に含まれる両親から受け継いだ遺伝子によって作られるので、もともとの髪質は遺伝による影響が大きく関係しているのです。
また、髪の毛は外側からキューティクル、コルテックス、メデュラの3層構造になっており、コルテックスの太さやキューティクルの枚数が人によって異なるため、髪の太さや柔らかさにも個人差が出てきます。
髪の毛の太さの測り方
定規やメジャーでは髪の毛の太さを測ることが出来ませんが、長さが10~15cm程度ある髪の毛を使えば簡単に細い猫っ毛なのか太い髪の毛なのかを測る方法があります。
まず髪の毛の両端をつまみ、床と並行になるように持って片手を離した時に、毛先が平行・または上を向くようであれば太い髪の毛と言え、持っている所から毛先が弧を描くような形で垂れ下がってしまうなら細い髪の毛です。
この他にはマイクロメーターという機械を使う方法や、一部の美容室やAGAサロンなどにある特殊な機械で測れることがあるので、正確な太さが気になる方は通販サイトやお近くの美容室などに相談してみてください。
猫っ毛の髪質だとハゲやすい?
猫っ毛は太い髪の毛に比べて1本1本のハリやコシも少ないので、全体的に髪の毛がペタッとなりやすく、よりボリュームが少なく見えたり、地肌が目立ちやすい状態となりやすいです。
そのため、ハゲやすいのではないか?と不安を覚える方が多いのですが、猫っ毛でも生まれつきの方と後天的に猫っ毛になった方では薄毛になる可能性に違いがあります。
生まれつき猫っ毛の方と後天的に髪質が変化して猫っ毛になった方では、なぜ薄毛になる可能性が違うのかを解説していきましょう。
生まれつき猫っ毛の人はハゲやすいとは言えない
結論からお伝えすると、生まれつきの猫っ毛はあくまで遺伝によるものなので、猫っ毛だからハゲやすいということはありません。
ただし、猫っ毛の人は髪の毛が太い人に比べるともともとボリュームが少なく、薄毛になってきた時に目立ちやすいというデメリットがあります。
生まれつきの猫っ毛は薄毛との因果関係はないものの、髪の毛が細いと同じ本数の髪の毛を比べたときに太さがある人よりも密集している面積は小さくなり、ボリュームが少なく見えてしまいます。
生まれつき猫っ毛の人は、言い換えれば薄毛になった時に初期段階で気づきやすいというメリットがあるため、日頃から薄毛や抜け毛対策に取り組み、ハゲ予防をしていくこともおすすめです。
後天的に猫っ毛になった場合はハゲやすくなる可能性がある
生まれつき髪の毛が太いという方でも、加齢や生活習慣・ホルモンバランスの乱れ・頭皮トラブルなどの後天的な原因によって、猫っ毛のような細い髪の毛になってしまうことがあります。
また男性でも女性でも、ここ数ヵ月~数年の間に髪質が変わったという場合は要注意です。
男性の場合でしたらAGA(男性型脱毛症)、女性ならFPHL(女性型脱毛症)を発症し始めているサインとなり、頭皮の奥では髪の毛を作る毛包が収縮していたり髪の毛の成長期が短くなっている可能性があります。
その場合は早期に適切な治療をしないと症状が進行して薄毛になってしまいますので、髪質が変わったと感じたら気軽に薄毛の専門家へ相談するようにしましょう。
猫っ毛の男性・女性芸能人一覧
芸能界にも猫っ毛で悩んでいる方や、後天的に猫っ毛になってハゲて来た方はたくさんいらっしゃいます。
また芸能人はデビュー当時からの写真なども多く残っているので、以前との比較がしやすいため髪質の変化にも気づきやすいですし、多くの方が薄毛治療をしたり進行を抑えるための対処を行っているものです。
猫っ毛でも薄毛の心配がない・薄毛になってしまっている男性芸能人や女性芸能人をご紹介いたしますので、治療の検討や髪型の参考になさってください。
猫っ毛の男性芸能人といえばこの方達
- 市原隼人
- 綾野剛
- 矢部浩之
- 中居正広
- 草彅剛
- 山本耕史
- 浅野忠信
- 福士蒼汰
- 坪倉由幸(我が家)
- 堂本光一
- 登坂正臣
- 小杉竜一(ブラックマヨネーズ)…など
一見すると「この人も猫っ毛?」と思われる方もリストアップされていますが、猫っ毛でも髪の毛の量が多い方はたくさんいらっしゃいます。
すでにハゲてしまってネタにしているお笑いの方もいますし、ハゲて来たのでは?と噂される芸能人の方もリストに入っているのですが、中には「昔は髪の毛しっかりしていたのに…」と感じる方の名前も挙がっているのです。
治療を行い、現在はまた髪の毛がフサフサになっている男性芸能人もいらっしゃいますし、治療途中なのか髪型を工夫してハゲている事を上手く分からないようにしている俳優さんも多いので、是非参考になさってください。
猫っ毛の女性芸能人は誰?
- 吉高由里子
- 戸田恵梨香
- 松本まりか
- 北川景子
- 壇蜜
- 松井玲奈
- 渡辺直美
- 水原希子
- 蒼井優
- トリンドル玲奈
- 佐々木希
- 安室奈美恵…など
猫っ毛の女性芸能人の方達は、みなさんも納得する方達がラインナップされました。
見た感じからも柔らかそうでボリュームが少ない印象を受けますし、猫っ毛ならではの髪質を上手く生かした髪型をしている方達ばかりです。
女性芸能人で猫っ毛の方を見てみても、ハゲやすいという印象は受けませんし、また髪の毛の量が多い方・もともと少ないであろうと思われる方ですので、基本的にはハゲる心配は要らないと思われます。
ただ、芸能界というストレスの多い職場であり食事も不規則になりがちですので、そういった面では女性芸能人の方達も気を付けておかないといけないでしょう。
猫っ毛などの軟毛の髪質は変える事はできるの?
まず、髪質自体は100%遺伝で決まるというわけではありません。
成長していく中で、ホルモンバランスの変化や食生活など、後天的な要因で髪質が変わることも大いにありますので、今現在髪の毛が太いという方でも細い髪の毛になる可能性が無いとは言えないのです。
遺伝による生まれつきの部分は変わらないものの、猫っ毛の方でも良くない髪質に変化してしまう要因には下記のようなものがあります。
【髪質が変化する要因となるもの】
- 間違ったヘアケア
- 乱れた食生活
- 睡眠不足
- 疲労やストレス
- 紫外線の影響
逆を言えば、これらのことを気をつけていれば髪の健康を保つことにつながります。
生まれつきの猫っ毛は髪質改善しても変わらない
生まれつき髪の毛が細く柔らかい場合は、髪質改善を行っても太さ自体は変わることが無いと言われています。
何故かというと、髪の毛の太さは毛穴の大きさや現在の髪の毛の太さを最大とするように遺伝子がプログラムされているからです。
とはいえ、猫っ毛で悩んでいるあなたが20歳以下の男性、または30代半ばまでの女性である場合は髪の毛が太く成長する可能性が残っていますので、諦めることなく髪の毛に必要な栄養を積極的に摂取し、育毛に効果的な生活を送るようにしましょう。
また今現在生えている髪の毛を太くする事は出来ませんが、ヘアサイクルを正常化させてしっかりと太く強く成長するようにすれば、生まれつき猫っ毛の方でも多少は髪質改善することが出来るので、これからご紹介する髪質改善法を試してみてください。
猫っ毛の人が髪質を改善する方法とは?
猫っ毛という髪質の遺伝的要素は避けることができませんが、ヘアケアや生活習慣を見直すことで健康的な髪質に改善することが期待できます。
元気な髪の毛を維持するためにも、これからご紹介する5つの生活習慣に気をつけて髪質改善してみてくださいね。
猫っ毛の髪質改善:正しいヘアケア
猫っ毛は、太い髪質の人に比べて髪の毛1本1本がやわらかくて絡みやすいという特徴があり、摩擦に弱いためシャンプー時にゴシゴシと力を入れて洗ってしまうと不必要に抜け毛を増やしてしまう原因となります
猫っ毛はデリケートな髪質だと意識して、指の腹を使い頭皮をマッサージするようにやさしくシャンプーするよう心がけましょう。
また猫っ毛はとても痛みやすい髪質となるため、刺激の少ないアミノ酸系シャンプーを使うことをお勧めします。
カラーリングやパーマについても、太い髪質と比べて髪の毛や頭皮に負担がかかりやすいため、頻度を調節したり休ませてあげることも大切です。
猫っ毛の髪質改善:食生活の見直し
身体は食べた物から作られると言われるように、髪の毛を育毛する上でも日々の食事を意識することは非常に大切です。
闇雲に色々なものを食べればよい訳ではなく、食事で最も大切なのは栄養バランスになります。
髪の毛はほとんどがケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されており、ケラチンタンパク質を合成するためには次の栄養素が欠かせません。
髪の毛を合成するのに必要な栄養素
- タンパク質
- ビタミン
- ミネラル
これらの栄養素を意識しながら、なるべく決まった時間に食事を摂ることで、毛根に栄養を届けることができ、髪の毛の軟毛化や薄毛を防止する事ができます。
猫っ毛の髪質改善:質の高い睡眠
睡眠中に分泌される成長ホルモンによって毛母細胞の分裂・増殖が起こり髪の毛は成長していくのですが、睡眠不足や眠りが浅い状態が続いていると、成長ホルモンの分泌低下や血流の悪化を招いてしまいます。
成長ホルモンの分泌が低下してしまうと、髪の毛の修復や成長が上手くいかずに抜け毛が増えてしまう恐れもあるので、髪質改善には質の高い睡眠をしっかりとることが重要です。
睡眠の質を高めるためには、次のようなことを意識する事がおすすめですので、ご自身の睡眠習慣を見直して改善していきましょう。
- 寝る90分前にぬるめのお湯で湯船に浸かって入浴する
- 寝る1時間前からはスマホやパソコンを見ないようにする
- ストレッチをして体を弛緩させてから布団に入る
- 寝る直前にはご飯やお菓子を食べない
- 寝つきが悪い場合はラベンダーやカモミールなどのアロマも効果的
猫っ毛の髪質改善:ストレスの緩和
ストレスは自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れを引き起こすだけでなく、頭皮の血流を悪化させたりと、髪の毛の成長に支障をきたす大きな要因となります。
ストレスを避けることは難しいですが、ストレスを溜め込まないよう発散方法を見つけたり、リラックスする時間を大切にしましょう。
ストレス発散方法の一例
- 適度な運動(ウォーキングなどのリズム運動)をする
- 好きな音楽や本を読む
- とにかく寝る
- ストレッチをする
- 親しい人に話を聞いてもらう…など
一例として、おすすめのストレス発散方法を記載しましたが、この他にも自分の好きな事に没頭する・瞑想する・森林浴なども効果的です。
ただし、好きな事と言っても後で後悔してしまうこともあるギャンブルや暴飲暴食・やけ買いなどは避けるようにしましょう。
猫っ毛の髪質改善:紫外線をさける
たくさんの紫外線を長期的に浴びると、細胞の老化につながるだけでなく、頭皮環境の悪化や髪のダメージを引き起こします。
特に、猫っ毛の方は髪の毛内部の水分を保持する役目をするコルテックスが少ない傾向にあり、また外部ダメージから守るキューティクルの枚数も少ないため紫外線によるダメージを受けやすいです。
さらに頭皮へのダメージを軽減しようと皮脂の分泌が高まることもあり、髪の毛がより細く見えたりぺたんとしてしまう、皮脂が酸化して詰まってしまうなど抜け毛の原因となります。
特に紫外線の影響を受けやすい夏場はもちろん、長時間紫外線を浴びるような場合は冬でも帽子や日傘などで紫外線対策をしっかり行いましょう。
段々と髪が細く軟らかく変化してきたら注意
もともとは猫っ毛ではなかったのに、最近になって急に髪の毛が柔らかくなった、ハリやコシがなくなってスタイリングしにくくなってきたという人は要注意です。
髪の毛は、男性であれば20歳・女性であれば35歳くらいを境に髪の毛の太さが徐々に低下していくと言われていますが、薄毛の兆候としても髪の毛が細くなるという症状が表れます。
太い髪の毛が猫っ毛になってきたら薄毛の兆候
太い髪の毛だったのに猫っ毛に変わってきたという方は、薄毛の兆候が表れている可能性があります。
髪の毛は年齢とともに細くなっていきますが、前途したようなホルモンバランスの乱れや、かゆみや炎症などの頭皮トラブル、生活習慣の乱れやストレスといった後天的な要因によっても、猫っ毛のような細くて柔らかい髪質に変化するため注意が必要です。
なぜ後天的な要因によって髪の毛が細く柔らかくなってしまうのか、という理由は次の通りです。
髪の毛が猫っ毛になってしまう理由は?
髪の毛は毛母細胞という髪の毛の元になる細胞が分裂・増殖を繰り返し、角化して積み重なるように押し上げられて頭皮の外へと伸びていきます。
毛母細胞が分裂・増殖する為には、髪の毛を作る工場となる毛乳頭へ血液を通して栄養や成長ホルモンを送り届けることが必要なのですが、これらが不足してしまうと毛母細胞が上手く働くことが出来なくなり、髪の毛が細く猫っ毛の様になってしまうのです。
また男性の薄毛の原因として最も多いAGAの特徴としても髪の毛が細くなり、髪の毛が薄く見える・頭皮が透ける・おでこや剃り込み部分が広くなるなど薄毛が進行してしまいます。
男性の髪が細く軟毛化しながら薄くなる薄毛(AGA)とは?
後天的に髪が軟毛化する原因に最も多いのが、AGA(男性型脱毛症)によるものです。
AGAは、男性ホルモン(DHT)が毛乳頭細胞内にある男性ホルモン受容体と結合してしまうことで脱毛因子を発生させてしまい、成長期を短くしてしまうために毛包が小さくなって軟毛化する・成長途中の髪が抜けるなどが症状として現れます。
DHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンのテストステロンが皮脂腺や毛乳頭などに存在する5αリダクターゼという還元酵素と結合する事によって増えるのですが、適切な量であれば記憶や認知機能の調整・筋肉の増強や維持などに使われる大切なホルモンです。
DHTを増やしたくない男性は、5αリダクターゼの働きを抑えられるよう亜鉛・大豆イソフラボンなどの栄養を日頃の食事に加えるようにし、喫煙を控え汗を流して水分を多めに摂取するようにしましょう。
女性が猫っ毛になる時はFPHLの疑いがある
女性の髪質が変化して猫っ毛になってきたという場合は、加齢による女性ホルモンのバランスが乱れている事やストレス・生活習慣の乱れなどでFPHL(女性型脱毛症)を起こしている可能性があります。
また過度なヘアケアやヘアカラー・パーマを繰り返すことで頭皮がダメージを負っている、ダイエットや乱れた食生活で栄養が不足しているなども原因の1つです。
AGAと同じように、ヘアサイクルが乱れてしまい成長途中の髪の毛が抜ける・毛包が小さくなるなどして髪の毛が細くなりボリュームが低下して薄く見えるようになってしまいます。
まとめ
今回は猫っ毛はハゲやすくて薄く見えるのか?猫っ毛と薄毛との関係や髪質改善方法について解説させていただきました。
生まれつき猫っ毛という方であれば、遺伝によるもので薄毛の心配はありませんが、最近になって猫っ毛のような細くて柔らかい髪質に変化してきたという方や、地肌が目立つようになってきた…という方は、加齢や生活習慣などによって髪質が変化していたり、AGA(男性型脱毛症)の初期状態で薄毛やハゲの兆候の可能性があります。
以前よりも髪の毛が細くなったことが気になるという方は、ご自身でできるセルフケアを始めてみたり、薄毛の専門家に相談して早めに対策を行うことをおすすめします。
参考文献
厚生労働省 ストレスについて
厚生労働省 健康づくりのための睡眠指針
LaSana 髪の太さは何で決まる?