白髪は年齢を重ねると生えるもの…というイメージが強いですが、白髪は人によって生えてくる時期が異なり、子供や若い年代の方でも若白髪が生えることがあります。
また、「白髪が多いとハゲやすい」と言われる事もあれば、逆に「白髪が多いとハゲにくい」という噂も存在します。このように様々な憶測があると言うことは白髪と薄毛に何かしらの関係性があるのでしょうか。
今回はそんな白髪と薄毛の関係性について詳しく解説していきます。
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白髪が多いとハゲる噂は本当?嘘?
結果から先にお伝えすると、白髪と薄毛に直接的な関係はありません。しかし、それぞれの原因の部分に注目してみると、白髪と薄毛になる原因には共通点が多くあります。
- 乱れた食生活
- 過度なストレス
- 睡眠不足
- 運動不足
上記のような状態は、白髪・薄毛のどちらの原因にも成り得るのです。
白髪および薄毛共に遺伝や加齢が原因の場合もあるので、必ずしもではないですが、白髪と薄毛のどちらかの症状が強く現れた場合、両方とも進行してしまう可能性もあるという事になります。
遺伝や加齢に関しては抗う事はできませんが、それ以外の原因に関してはしっかりと予防・対策ができますので、日常から意識して生活して生活していくことが大切となります。
噂でよく聞く白髪にまつわるウソ・ホント
- 白髪にまつわる噂①:白髪を抜くと増えるって本当?
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白髪を抜いたとしても増えることはありません。反対に「白髪を抜くと黒髪に戻る」という噂もありますが、こちらも事実ではありません。白髪の生えていた毛穴から生えてくるのは白髪です。抜いても黒くはならないのでむやみに抜かないよう気をつけましょう。
- 白髪にまつわる噂②:白髪が遺伝するって本当?
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白髪のなりやすさは遺伝することがあります。元々メラニン色素を作るメラノサイトが減少したり生まれつき欠失している欠乏性白髪や、若白髪などは遺伝が原因で白い髪の毛が生えてくることがあります。
- 白髪にまつわる噂③:白髪の人は薄毛にならないって本当?
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年配の人が、白髪だけが残っている印象があることや、白髪の多い人は頭皮が透けにくく見えることなどからイメージされた噂となりますが、残念ながら医学的根拠は全くない迷信となります。
白髪が生えるメカニズムについて
薄毛と白髪との因果関係は少ないとはいえ、白髪も薄毛もどちらもコンプレックスになりやすい悩みとなります。しっかりとそれぞれが生じる原因を明確に理解していきましょう。
白髪は、色素細胞の機能が低下したり消失することで発生します。実は、毛根で作られたばかりの髪の毛にはメラニン色素が含まれていないため、色がなく全て白髪の状態です。
毛根で髪の毛が成長する際に、髪の毛に色を付ける役割を担う色素細胞から、メラニン色素を取り込むことにより、色が付いた状態の髪の毛が生えてくるのです。
白髪のメカニズム
白髪の2つの原因
・色素細胞の機能低下
・チロシナーゼの不足
まずはじめに、白髪の正体は髪の毛を色づけるメラニン色素がつくられないまま生えてきた髪の毛。
メラニン色素は、頭皮の色素細胞で作られますが、この色素細胞が何らかの原因でメラニン色素を作れなくなることで髪の毛に色がつかなくなり白髪になります。また、色素細胞がメラニン色素を合成する際に、チロシナーゼという酵素の働きも重要です。
このチロシナーゼの働きが低下する事でも、メラニン色素が作られなくなり、白髪になる原因になってしまいます。
薄毛が進行するメカニズムについて
薄毛がどのようなメカニズムで進行するのかご紹介します。薄毛が進行する原因の多くは、何かしらの要因が起因となり通常のヘアサイクル(毛周期)が乱れてしまうことが最も大きな原因です。
ヘアサイクルは次の画像のように男性の成長期毛は約4~5年、女性の成長期毛は約5~6年とされており、この期間は髪の毛として生え続けるとされています。
そして1度脱毛して、また新しく生えてきた髪も、上記のサイクルを繰り返すことで、健康な毛髪の状態を維持することができています。
薄毛のメカニズム
ヘアサイクルが乱れてしまう最も大きな要因は男性ホルモンであるジヒドロテストロン (DHT)が原因と考えられています。
歳を重ねていくにつれて、様々な要因が重なりホルモンバランスが崩れやすくなります。
ホルモンバランスが崩れることなどが要因となり、5αリダクターゼ(皮脂腺から分泌)とテストステロン(男性ホルモン)
とが結合してしまい、ジヒドロテストステロンという悪玉の男性ホルモンが生成されます。
ジヒドロテストステロン(悪玉男性ホルモン)は、毛根に攻撃を与え、本来まだ成長期のはずの髪の毛が退行期に入って、
脱毛してしまい、それに伴って髪の毛に栄養を行き届ける毛細血管も段々細くなっていきます。
上記の事が要因となり、髪の毛が細くなったり、抜け毛が増えたりといった現象が起き、結果として薄毛が進行していくという事になります。
白髪と薄毛の進行に共通する原因とは?
白髪が生えるメカニズムおよび、薄毛が進行するメカニズムを理解できたところで、白髪の増加やハゲるとされる共通の原因を確認していきましょう。
白髪と薄毛の共通する原因①乱れた食生活
髪の毛に栄養を届けるためにも、メラノサイトの働きを正常に保つためにも、バランスの摂れた食生活はとても重要になってきます。
髪の毛を育成する・メラニン色素を合成する為には主にタンパク質・ミネラル・ビタミンが必要になってきます。しかし、普段ファストフードやインスタント食品がメインの食生活であったり、脂質や糖質の多い食生活だと栄養不足になってしまいます。
白髪と薄毛の共通する原因②過度なストレス
過度なストレスや慢性的なストレスというものは、体に悪影響を及ぼすことは多くの人が知っているかと思います。このストレスに対する防衛反応の一つに、交感神経を活性化することが明らかとなっています。
交感神経には血管が収縮する働きがあり、末梢組織の血流が極端に低下してしまうのです。その結果、頭部(毛根周辺)の血管が縮小され血行不良になりやすいとされています。
毛根周辺の血行が悪くなってしまうと、髪の毛の成長や栄養素の配給が悪くなり、必要な栄養が毛母細胞まで行き届かなくなってしまいます。すると毛母細胞内の色素細胞の働きが低下し、メラニン色素が作られずに、白髪になってしまうということに影響してしまいます。
毛根周辺には毛髪の合成に関与する毛母細胞も局在するため、その活性が低下することで薄毛に繋がるとされています。
白髪と薄毛の共通する原因③睡眠不足
睡眠というのは、髪の毛の生育・色素の合成に強く関係しています。
人間の身体は睡眠中に身体の細胞を修復し、成長を促す成長ホルモンを分泌しています。成長ホルモンには、「髪を生やす・成長させる・修復する」という健康な髪の毛や頭皮を維持する上で、重要な役割を担っています。
さらに睡眠時にはメラトニンという体内の細胞の働きを活性化させる役割のあるホルモンも分泌されます。メラトニンには活性酸素を除去し、細胞の働きが正常化されることにより、白髪対策にも効果があります。
もう一つ大きな理由が、睡眠中は副交感神経が優位になり、血管が広がる事で血流が良くなることです。血流が促されることにより、髪の毛までしっかり栄養が行き届くようになります。
- 成長ホルモンの分泌を促して髪の毛を生やす・成長させる・修復する
- メラトニンの分泌を促進して、白髪の原因となる活性酸素を除去する
- 自律神経の乱れを改善して、血流を促す
睡眠の質が低かったり、極端に睡眠時間が短かったりすると、髪の成長と修復がうまく行われなくなってしまったり、栄養が髪の毛まで満足に行き届かなくなり、結果として薄毛や白髪の原因になってしまいます。
白髪と薄毛の共通する原因④運動不足
運動不足と聞くと、そこまで薄毛に影響はなさそうなイメージがあるかも知れませんが、運動不足も例外ではなく、薄毛・白髪と深く関係しています。
運動不足が与える髪の毛への影響は、血行不良や代謝機能を低下させてしまうという点にあります。
適度なをすることにより、全身の血流が促進され、血流が悪くなりやすい頭皮までしっかり栄養が行き渡るようになり、頭皮環境の悪化や抜け毛防止に効果があります。
そのため、在宅ワークなどデスクワークばかりでほとんど運動をしない状態が続くと、体全体の血流が滞りがちとなり、抜け毛や白髪の原因に繋がると言われています。
白髪と薄毛の共通する原因⑤加齢
年齢による白髪や薄毛は個人差が非常にあり、50歳になっても白髪がほとんどない人もいますが、多くの薄毛や白髪は自然な老化現象によって始まります。
人は年齢を重ねるごとに、髪の毛の生育に必要不可欠な細胞分裂の鈍化やメラニン色素を合成する酵素の活性が弱まっていきます。
また、細胞分裂を起こす組織では体のサビと呼ばれる活性酸素が少なからず分泌されています。健康な毛根であれば活性酸素を取り除く機能が働くため問題がないですが、年齢とともに活性酸素自体を代謝する能力が低下します。
この活性酸素を必要以上に分泌させないようにするため、メラノサイトは緩やかに活動を鈍化させていくため、年齢と共に自然と白髪は増加していきます。
このように色素細胞(メラノサイト)の働きが弱まることで白髪量や毛量の低下が生じてきます。
白髪と薄毛の共通する原因⑥遺伝
高齢の方でも、黒髪の割合がずっと多い方もいますし、若くして白髪が目立ち始める方もいます。この違いの理由としては、医学的根拠はないながらも、遺伝的要因が強いと言われています。
近年ロンドン大学遺伝学研究所(参考サイト:https://www.afpbb.com/articles/-/3078941)によるとIRF4遺伝子がメラニン色素と大きく関わっている事が分かりましたが、詳しいメカニズムを解明するまでには至っておらず、今後の更なる研究が待たれています。
薄毛になりやすいかどうかも、遺伝すると言われており、次の2つの遺伝子が親から子に受け継がれることで薄毛になりやすいとされています。
- 男性ホルモン(アンドロゲン)の感受性がどれだけ高いかを決める遺伝子
- DHT(AGAの原因物質)を生成する5α-リダクターゼの活性度合いを決める遺伝子
白髪を増やさない・薄毛の進行を予防するための対策とは?
白髪や薄毛の原因は全て遺伝や加齢が全てではないことを理解頂けたかと思います。普段の生活にも白髪増やさない為にできる行動や薄毛の進行を予防する対策がたくさんあります。
これから紹介する対策は日常生活の中で簡単に取り組める予防方法をご紹介していますので、白髪や薄毛で悩む方は是非紹介している予防方法を実践してみてください。
白髪・薄毛の予防策①食生活の改善
メラニン色素を生成する、色素細胞をしっかり機能させるためにも、健康な髪の毛を育てるためにも、バランスの取れた食生活を送る事は非常に重要になってきます。
- チロシン・・・チーズ・大豆製品・アーモンド・バナナなど
- 葉酸・・・枝豆・レバー・うに・焼きのり・わかめ・サラダほうれん草など
- 銅・・・イカ・たこ・エビ・ゴボウ・玄米・納豆・レバーなど
- ビタミンB12・・・貝類・卵・チーズ
- カルシウム・・・乳製品・小魚・大豆製品・小松菜・ひじきなど
- 亜鉛・・・牡蠣・するめ・牛肉・豚レバー・アーモンド・ピーナッツなど
- タンパク質・・・生ハム・ささみ・卵・いくら・チーズなど
- ヨウ素・・・わかめ・昆布・寒天・まぐろ・鮭・青魚・レバーなど
特に銅やチロシンは、色素を作る酵素チロシナーゼの合成に欠かせない栄養素となりますので、積極的に摂取することをお勧めします。
また、タンパク質やビタミンそして亜鉛は、髪の毛を合成する上でも非常に大切な栄養分となりますので、毛量が気になる人にはお勧めの栄養素となります。
白髪・薄毛の予防策②ストレスの解消
白髪や薄毛の改善方法の一つとして、慢性的なストレスがかからないように1日の中でリフレッシュできる時間を作ることも大切です。
- 湯船に浸かる
- 頭皮マッサージ・体のストレッチを行う
- 心から楽しいと思えることを行う(運動・友人と遊ぶ)
- 気分転換に散歩する
ストレスを完全になくそうと考えるのではなく、自分に合った方法で上手くバランスをとれるようになるのが理想です。そうすることでストレスへの耐性がつくだけでなく、自律神経のバランスを整えることにもつながります。
白髪・薄毛の予防策③良質な睡眠
日頃の小さな悪い習慣を正すだけで睡眠の質を上げられる可能性があります。これから紹介することは少し意識すれば行うことができる対策となりますので、実践してみてくださいね。
- 就寝時間の3時間前には食事を済ませる
- カフェインは15時までに
- ぬるめの入浴でリラックス
- 休日も睡眠サイクルを乱さない
- 寝る直前までテレビやスマホを見ない
- 適度な有酸素運動
白髪・薄毛の予防策④専門家への相談
薄毛について悩んでいる方や、なかなか改善方法がわからないという方は、実際に専門家に相談することも解決への1つの選択肢です。
生活習慣や頭皮環境を整えるだけで、改善する場合もありますが、AGAの治療薬を使用して改善していくという方法もあります。
なるべく早くの対応が薄毛(AGA)には大事になってくるので、何か変化を感じ始めたタイミングで、具体的にどう対策を練ったらよいかわからない場合には、専門家に実際に診てもらうことをおすすめします。
まとめ
本記事では白髪と薄毛の関係性について解説しました。
加齢や遺伝のみで白髪が増えるイメージの方もいらっしゃったかと思いますが、それ以外の生活習慣の部分も関わっていることを、今回しっかり理解して頂けたと思います。
まずは根本的な生活習慣をしっかり正すことが、白髪・薄毛どちらにも大事な部分になります。
いま白髪が多い方も、まだ生えていない方も、まずは出来る対策から徐々に取り組んでいく事で、結果として薄毛予防にも繋がりますので、ぜひ意識して生活してみて下さいね。