薄毛に効果があるサプリメントとして有名な「ノコギリヤシ」。このような効果や言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います。
気軽にドラッグストアなどで購入できるサプリメントのため、もし本当に薄毛や抜け毛を予防する効果があるのであれば気になりますよね。
この記事では、「ノコギリヤシの服用によって薄毛(AGA)に対して効果が得られるのか、ノコギリヤシの副作用なども含めて詳しく解説していきます。
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ノコギリヤシとは
そもそもノコギリヤシとは、北アメリカ大陸の南部に広く生育する低木のヤシの一種です。
葉の形がノコギリのようなことから「ノコギリのヤシ=ノコギリヤシ」と呼ばれ、昔からアメリカの先住民の間でその実を強壮剤や食用として利用してきました。
ノコギリヤシという呼び方は日本だけの俗名で、「セレノア・レペンス」が正式な学名となり、ハーブ名では、ソウパルメットと呼ばれて使われています。
ノコギリヤシに含まれている成分について
ノコギリヤシに含まれる有効成分は主に果実に含まれる脂溶性成分が様々な生理活性効果があると期待されています。
- 遊離脂肪酸
- 脂肪酸エステル
- 植物ステロール類(β-sitosterol)
上記の成分が、前立腺肥大症によって生じる排尿障害などに有効な事が示唆され、ヨーロッパの方ではメディカルハーブとして利用されています。
植物ステロールは摂りすぎても体内に吸収されず、健康に悪影響を及ぼす心配はありません。
ノコギリヤシに期待される効果
ノコギリヤシ は、滋養強壮以外にも次のような効果が期待されることから、男性型脱毛症(AGA)の予防や抜け毛を減らす効果が期待されており、育毛サプリメントなどとして周知されています。
以上のようにノコギリヤシには次のような効果が期待されています。
①前立腺肥大の予防
静岡県立大学が行った研究において、ノコギリヤシ果実抽出液が、前立腺肥大症患者の残尿量を減少させることを確認したと報告されています。
前立腺肥大の機能的閉塞や頻尿症状を改善する可能性があるノコギリヤシですが、欧米ではすでに医薬品として承認されている一方で、医薬品としての使用に疑問の声があるのも事実です。
そうした理由もあり、日本国内ではサプリメントとして市販されているものの、医薬品としての使用には至っていません。
また、厚生労働省より次のような発表もされています。
米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)が助成した2件の質の高い大規模研究では、それぞれ研究によって使用したノコギリヤシ製剤が異なるものの、いずれも前立腺肥大の症状に対してプラセボ(薬効のない不活性物質)以上の効果を確認することはできませんでした。ノコギリヤシ製剤はさまざまな製法で製造されているため、製品によって組成が異なります。NIHが助成した研究とは別のノコギリヤシ製剤を使用した一部の研究では、前立腺肥大の症状に有用である可能性が示唆されましたが、これらの研究は質の低いものでした。前立腺肥大への有効性が確実に証明されたノコギリヤシ製剤はありません。
ノコギリヤシ |厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』
②薄毛(AGA)への効果
まず薄毛のメカニズムとして、男性ホルモンである「テストステロン」と皮脂腺から分泌される「5αリダクターゼ」が反応し、「ジヒドロテストステロン」という悪玉男性ホルモンが生成されることにより、薄毛のスイッチがオンになってしまう。という流れが薄毛(AGA)のメカニズムとされています。
ノコギリヤシに含まれる脂溶性成分は、この薄毛の原因である「ジヒドロテストステロン」を抑制し、根本的な原因である「5αリダクターゼ」の発生を抑制すると言われています。
そのためノコギリヤシは、薄毛に効くサプリメントとして期待されています。
ノコギリヤシで薄毛(AGA)を治すことは可能?
ノコギリヤシで薄毛(AGA)の状態を改善できるのか。という疑問に対しては、医学的に確証されていない部分もあり、あくまでサプリメントという扱いなので、ノコギリヤシのみで薄毛(AGA)が改善するというのは現実的ではないと考えます。
ノコギリヤシはAGA治療薬の代わりになるの?
前述した通り、ノコギリヤシ については「全く薄毛に対して効果がない」とは断言が出来ないものの、効果があるとも保証が出来ません。
対して、AGA治療薬であるプロペシア(フィナステリド)については、医学的に効果が立証されている医薬品となります。
そのため、AGA治療薬の服用を辞めて、ノコギリヤシに変更することは難しいです。
ですが薄毛改善を期待できる効果や、用法用量を守った服用であれば基本的に副作用はなく、ドラッグストアなどで気軽に購入できるという点などから、比較的始めやすい薄毛対策です。
「ジヒドロテストステロン」を抑制する代表的なAGA専門治療薬の「フィナステリド」などではコスト面や副作用が心配な方や、まずは予防から始めたい方には、おすすめのサプリメントです。
ノコギリヤシには副作用はあるのか
一般的に薄毛治療に使用される医薬品(AGA治療薬)には性欲減退や肝機能障害、血圧の低下などといった副作用が報告されています。、
一方、ノコギリヤシの副作用については、用法容量をしっかり守った服用であれば天然由来ということもあり、基本的に副作用はないとされています。
ですが、過度な服用や、ノコギリヤシ に含まれる油脂成分が体に合わないと次のような副作用があると報告されています。
- 腹痛
- 吐き気
- 目眩
- 頭痛
ノコギリヤシのサプリメントを使い始めて上記のような異常を体に感じるようであれば、用法容量を守った服用だとしても、すぐに使用を控えましょう。
ノコギリヤシのサプリメント1日の摂取量の目安は?
ノコギリヤシを摂取する方法はサプリメントが主流です。ノコギリヤシ配合のサプリメントの多くは薄毛に有効な成分(亜鉛など)が配合されていることが多く、1日300mg程度の摂取量を目安としましょう。
ノコギリヤシの効率的な摂取方法について
サプリメントの効果を高めるためには、服用するタイミングが大切であり、効果の持続時間を考えると1日2回朝晩の食後に摂取することが一般的とされます。
さらに、ノコギリヤシは、油分に溶けやすい性質があるため、オリーブオイルやナッツ類など脂質の高い食品と一緒に摂ることで効率的に摂取することが可能です。
ただし、前述した通り、ノコギリヤシには、腹痛や吐き気などの副作用も報告されているため、気分が優れないようでしたら控えましょう。
亜鉛との相性は?
ノコギリヤシ以外に育毛効果があると期待されるサプリメントとして代表的な亜鉛。
ノコギリヤシと一緒に摂取することで、相乗効果を期待する人もいます。
亜鉛は、髪の毛のタンパク質ケラチンを合成する上で必須なミネラルであり、毛母細胞を活性化する働きがあるとされています。
そのため、「ノコギリヤシによって抜け毛を予防して、亜鉛によって発毛を促す」ことが期待されているのです。
どちらも用法用量さえ守ることができれば、一緒に摂取すること自体は問題はありませんが、ノコギリヤシと亜鉛の組み合わせによる薄毛予防効果について残念ながら医学的根拠は一切ありません。
ですが、どちらも髪の毛に良い効果が期待されているサプリメントであるため、亜鉛と同時に摂取することで育毛効果も期待できます。
よくあるQ&A
- プロペシア(フィナステリド)とノコギリヤシの併用は可能か?
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厚生労働省の報告では、「ノコギリヤシの薬剤との相互作用については明らかにされていない」と明記されているため、
併用するこ都によるリスクについて現在不明となります。
- ノコギリヤシの抜け毛予防効果を感じ始めるまでの期間の目安は?
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ノコギリヤシによって5αリダクターゼの働きを阻害する事が可能であれば、半年から一年程度で効果を実感し始めます。
- ノコギリヤシは女性でも使用することはできるの?
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ノコギリヤシは、女性でも使用することは可能です。
- ノコギリヤシの1日の摂取量の目安は?
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1日の目安量は300mg程度とされています。
まとめ
本記事では、育毛効果やAGA予防に有効をされるサプリメントである「ノコギリヤシの効果について」解説しました。
ノコギリヤシの薄毛への有効性の立証はまだ不十分でありますが、AGA治療薬と異なり副作用がほとんどなく気軽に始めることが出来ます。
そのため、薄毛や抜け毛の予防をしたい人は一度試してみるのも一つの手段です。
ですが、本格的に薄毛や抜け毛を予防したい場合は、まずは薄毛の専門家に相談を行い、薄毛の原因を特定することをお勧めします。