【発毛技能士監修】ハゲてくる年齢は何歳から?ハゲの前兆も解説

ハゲてくる年齢

若い人でも薄毛・ハゲが気になるという方が増えてきた現在、以前とはハゲてくる年齢が下がってきているという感覚を覚える方が少なくないのではないでしょうか?

実際に薄毛が気になってくる年齢が平均して低下傾向にあるというアンケート結果もありますし、10代では多少抜け毛が気になっていただけなのに、20代になるとすでにハゲる前兆が現れているという方もいらっしゃいます。

そこで今回はハゲてくる年齢は何歳から増え始めるのか、平均の年齢や年代とハゲる前兆にはどういった事があるのかを解説させて頂きますので、是非最後までお読みいただき対策を心がけていきましょう。

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目次

男性のハゲてくる年齢は平均何歳?

まずは本題である男性がハゲてくる年齢が、平均で何歳位なのかについてを解説していきましょう。

基本的に思春期以降の20代も少なからずハゲてくる年齢ではあるのですが、株式会社リクルートが2016年~2020年に調査したアンケートによると男性がハゲてくる年齢・薄毛が気になり始めた平均年齢は37.5歳であるという事が分かりました。

また、2015年にファイザー株式会社が発表した調査結果では、ハゲてくる年齢は高い年代になる程増加するのに対し、ハゲを気にする年齢は若い年代であるほど高くなる事が分かっています。

実際にハゲてくる年齢には個人差がある

男性がハゲてくる原因にはAGAという20代後半~30代に発症する男性型脱毛症の他、10代~20代前半に起こる若年性脱毛症40代以降の壮年性脱毛症というものが主になります。

これらは遺伝や男性ホルモン・加齢が深く関係していますが、若年性脱毛症の場合は生活習慣やストレス・ヘアケアなども同時に関連する事が多いです。

遺伝の有無や男性ホルモンがハゲの原因になるDHT(ジヒドロテストステロン)に変わりやすいかどうか、髪の毛に良い生活習慣を送っているか等の様々な事柄によって、ハゲてくる年齢や平均の年代であってもハゲる人とハゲない人がいるという事になります。

ハゲてくる年齢はどう変化しているのか

日本皮膚科学会ガイドラインが発表している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、20代では約10%がハゲを発症し30代では約20%・40代で約30%・50代にもなれば40%以上と平均して約2人に1人がハゲの進行を体感しているという統計が記載されています。

薄毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)を作る5αリダクターゼという酵素が活発化するかどうかというのは、50%の確率で遺伝する優性遺伝となりますし、DHTをキャッチして脱毛を促すタンパク質(TGF-β)を作り出すアンドロゲン受容体は、母方からのX染色体劣性遺伝です。

遺伝しやすいという事は、人の歴史において増えていくという事にも繋がる為、ハゲてしまう方が増加していくことは自然の摂理でもありますが年齢によって左右されるという事は無いはずなので、遺伝以外の原因がハゲてくる年齢に大きく関わっているではないかとも考えられています。

ハゲの前兆とは?

続いて、ハゲてくる年齢に近くハゲてきているのではないか?と不安な方に向け、ハゲの前兆にはどういったものがあるのかという事を解説していきます。

実際に起こるハゲの前兆としては、以下のような事が起こります。

  • 髪の毛自体のハリ・コシ・ボリュームが減った
  • おでこが広くなってきた
  • つむじ辺りの頭皮が透けている気がする
  • 起床時の枕やシャンプー時の抜け毛に細くて短い髪の毛が増えた

上記の項目についてそれぞれ詳しく解説していきますので、まずはご確認下さい。

ハゲの前兆:髪の毛自体のハリ・コシ・ボリュームが減った

数年前と比較して全体的な髪の毛のボリュームが減った、髪の毛自体のハリやコシが無くなってきたという方は、ハゲの前兆が現れていると考えられます。

髪の毛をセットしても長持ちしなくなったり、髪の毛が細くなった・柔らかくなったと感じるのは、実は男性の髪の太さが成長するピークが20歳辺りで30代にかけて下降するペースが急であることや、生活習慣の悪化が原因でヘアサイクルに乱れが起こる事に起因しているのです。

柔らかく細い髪の毛は弱々しく、強く弾力のあるハリやコシがある髪の毛とは全く違うものですし、髪の毛の表面を守るキューティクルが減少して艶の無い髪の毛になってしまっている場合もあります。

ハゲの前兆:おでこが広くなってきた

ハゲ(AGA)の進行度合いを測る分類法として有名な「ハミルトン・ノーウッド分類法」では、1型として額の生え際の髪の毛が薄くなりこめかみ部分が後退し始めていること、2型としては1型が進行しこめかみ部分の後退が深まる。さらに2型の亜種として2型に加えて頭頂部(つむじ周辺)にも薄毛が見られる。など全9種類のタイプに分けています。

もともとおでこが広い方であっても、生え際辺りの髪の毛が細く弱々しくなっていたり、短い髪の毛が増えてきているとしたらハゲの前兆だと考えられますので、ハゲが進行してしまわないように対策するようにしましょう。

ハゲの前兆:つむじ辺りの頭皮が透けてきた

ご自身ではなかなか見る事が難しいかもしれませんが、真正面から鏡を見た時に頭頂部の頭皮が透けて見えたり、セットをする際にボリュームが出ない・頭頂部と側頭部で髪質が違っている時はつむじ(頭頂部)がハゲてくる前兆です。

また、頭皮がベタついたりつむじ周辺の頭皮の色が黄色や赤みがかっていたりしていると、頭皮環境が悪化しているというサインになり、そのままにしているとハゲる原因になります。
また、脂漏性皮膚炎や乾癬などの皮膚疾患からつむじ周辺がハゲるという事も有り得ますし、つむじに痒みがあるとシャンプーや紫外線などの刺激でハゲが進行してしまう事もあるので、つむじ周辺がハゲてきたかも?と思われたら至急対策を講じることがおすすめです。

ハゲの前兆:細くて短い抜け毛が増えた

朝起きてふと枕を見た時や、入浴後に排水口に溜まった髪の毛の量を見て抜け毛がかなり増えていると感じたら、その抜け毛の状態をじっくり観察してみてください。

基本的に1日を通して50~100本程度の抜け毛であれば心配は不要なのですが、抜けた髪の毛が明らかに弱々しい細く短いものであればヘアサイクルが乱れている証拠ですし、以前と比較して抜け毛の本数が増えている場合はハゲの前兆であると考えられます。

男性のハゲる前兆や男性型脱毛症(AGA)への対策法

男性がハゲる原因で多い男性型脱毛症(AGA)やその他のハゲは、一朝一夕に改善する事が難しいので毎日継続して対策を行う事が必須となります。

今現在ハゲてきている事を実感している方も、将来的にハゲる心配がある・ハゲてくる年齢に近い等といった方も、これからご紹介する対策法を行う事で実際にハゲてくる時期を遅らせたり、進行を止める事に繋がりますので是非実践してみてください。

ハゲへの対策法①生活習慣を改善する

まず一番体に負担をかけず、またお金もかからない方法として生活習慣を徹底して改善する事が重要です。
タバコを吸うと毛細血管が収縮し、髪の毛を育てるために大切な酸素や栄養素を毛母細胞まで届ける事が難しくなりますので、喫煙習慣がある方は減煙から始め、出来るだけ禁煙するようにしましょう。

睡眠不足だと感じている方も7~8時間程度の睡眠時間を確保し、睡眠の質を上げて日中に受けたダメージを修復できるようにしてください。
また、運動は全身の血行促進が出来ますので、1日に20~30分程度軽い有酸素運動をする事もおすすめです。運動はストレスの軽減にも繋がりますので、ハゲへの対策法として効果的です。

ハゲへの対策法②栄養バランスの整った食生活に変える

ハリやコシのある、強く健康な髪の毛を育てるために重要なのは食事です。人間の身体は食べたものからできているといっても過言はありません。
出来るだけ自宅で調理したものを摂ることがおすすめですが、難しいようであれば高カロリー・高脂質・高塩分なものを避け、野菜や肉・魚などバランスよく食べるようにしましょう。

育毛・発毛を促進する成長因子を増やし、栄養の吸収にも重要な胃腸の働きを良くするためには腸内環境を意識する事も大切です。
乳酸菌やビフィズス菌を多く含むヨーグルトは、腸内環境が整い自律神経のバランスを整える・睡眠不足の改善に体内の酸化を防ぐ・免疫力向上など良い働きをしてくれるのでおすすめですが、食べ過ぎには注意してください。

関連記事:髪の毛に良い食べ物・悪い食べ物とは?抜け毛を予防に効果的な食べてほしい食品(栄養)を紹介

ハゲへの対策法③正しいヘアケア方法を身につける

続いてのハゲへの対策法は正しいヘアケア方法を身につける事で、正しいシャンプーのやり方やドライヤーのかけ方を学ぶことで頭皮や髪の毛への負担を軽減し、健康な髪の毛を維持する事に繋がります。

パーマやヘアカラーを頻繁に行えば頭皮に強い刺激を与えるので、なるべく回数を減らすようにしましょう。
汗をかいたり頭皮がベタつくからと1日に2回以上シャンプーをされる方も見えますが、複数回のシャンプーによって頭皮が乾燥しハゲを進行させてしまう事にもなり得るので、2回の内1回はぬるめの温度の湯シャンに変えることがおすすめです。

また、適度な刺激を与えるヘッドマッサージで、頭皮の血行を促進するのも良いでしょう。

関連記事:頭皮ケアは保湿が肝心?正しいケアのやり方と重要なシャンプーの選び方

ハゲへの対策法④ストレスを出来るだけ軽減する

強いストレスを感じると体内では血管が縮小して血流が悪化、そして自律神経のバランスが崩れ交感神経ばかりが働く事が増え、睡眠不足にも繋がります。

副交感神経の働きを高め自律神経のバランスを正常化させる為には、ストレスをなるべく受け流せるようにしたり適度に解消していくことがおすすめです。
また、自身の行動をゆっくり行うことも副交感神経を活性化させるポイントになるので、時間に余裕を持たせられるよう早起きをしたり、食事の際も良く噛む・話すスピードをゆっくりにするなどし、1日の内30分程度はリラックスできる環境を作ってみてください。

ハゲへの対策法⑤専門家へ相談し治療を受ける

最後にお伝えするハゲへの対策法は、皮膚科や薄毛の専門家へ相談して治療を受ける事です。
特に皮膚疾患がある方は皮膚科、原因が分からずハゲが進行していると感じている方は薄毛の専門家へ相談する事で、今後の最適な対策を計画的に進めることが出来るようになります。

病院・クリニックによってはAGA治療薬を処方される事もありますが、薬には副作用がありますし高額になることが多いので、まずは体に負担をかける治療を行わない専門家のもとでハゲへの対策を進めていくことが一番おすすめです。

まとめ

今回はハゲてくる年齢は何歳からなのか?平均の年代やハゲの前兆や自分で出来る対策法について解説いたしました。

実際にハゲてくる年齢には個人差があるものの、平均して20代では約10%程であるのに対し30~40代では約20~30%と年代に合わせて10%程度づつ増加していくという事が分かって頂けたかと思います。

基本的にAGAは進行性の脱毛症ですので放っておけばそのまま進行してしまう為、気付いた時からすぐに対策していくことが大切です。
まずは疾患があるかどうかを皮膚科を受診して診断してもらい、原因が分からない場合は体に負担をかける事無く進行を抑える対策を取ってくれる専門家へ相談しましょう。

当院でも多くの方が薄毛の悩みを解消されていますので、是非気軽に下記のボタンからご相談ください。

参考文献
株式会社リクルート「薄毛に関する意識調査2018
あすか製薬 「男性ホルモン研究所
日本人成人男性における毛髪(男性型脱毛)に関する意識調査
日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

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この記事を書いた人

川上先生のアバター 川上先生 発毛技能士

スーパースカルプ発毛センター吉祥寺駅前店・渋谷店統括マネージャー

発毛技能士として年間200名以上の薄毛に悩みに乗っています。
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