一口に「薄毛」と言っても症状のでる箇所によってさまざまな種類があります。
中でも生え際やM字の薄毛は人と接する際に目に入りやすい箇所のため、その人の印象を大きく左右します。
自身でも頻繁に目にする箇所でもあることから、気にしている方は多いのではないでしょうか?
しかし、本当に薄毛が進行しているのか、ただ額が広いだけなのか自分では中々判断がつかないですよね。
生え際の薄毛は一度進行すると改善するのに時間がかかると言われています。
迷っているうちに手遅れに…とならないためには、少しでも気になったら早めに対策することが大切です。
そこで、今回はM字ハゲが進行する原因と対策をM字ハゲの進行度をセルフチェックする方法とあわせて解説していきます。
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M字ハゲってどんな髪型のこと?
そもそも「M字ハゲ」とはどのような髪形のことをいうのでしょうか?
M字ハゲとは生え際の真ん中は毛があるが、その両サイドが剃り込みを入れたように後退している髪形のことを指します。
正面から見たときに生え際の形がアルファベットの「M」に見えることから俗に「M字ハゲ」と呼ばれています。
M字ハゲには明確な定義がありません。
なぜなら生え際の形は人によって違うため、基準を設けることが難しいからです。
生え際が一直線に生えている人もいれば緩やかなカーブでM字を描いている人もいます。
中には剃り込みが入ったような形をしている人もいますが、生まれつきの場合はM字ハゲではありません。
M字ハゲの判断基準とは?
M字ハゲに明確な定義がないのなら、どのようにして薄毛の進行を判断すればいいのでしょうか。
前述したように生え際の形には個人差があり、人によってもとの形が違います。
そのため、周囲の人と比較するのではなく、自身の状態で判断しましょう。
判断の基準としては以下の3つの方法があげられます。
- ハミルトンノーウッドの分類表で調べる
- メジャーで測る
- 指で測る
判断法①ハミルトンノーウッドの分類表で調べる
男性の薄毛であるAGA(男性型脱毛症)を進行箇所と進行度で分類したものをハミルトンノーウッド分類といいます。
この分類表はクリニックなどでAGAの進行度を判断、説明する際に用いられることがあります。
自身の頭髪の状態と表を照らし合わせて、薄毛がどの程度進行しているか調べてみましょう。
上記の画像より、M字ハゲの基準を確認すると、生え際や前頭部がステージ2~3程度が軽度の薄毛、4以上であるとM字ハゲに分類されます。
判断法②メジャーで測る
ハミルトンノーウッド分類でM字の進行を判断するときは、メジャーを使用します。
頭頂部と耳上をつないだ線に対し、M字の最も後退している箇所から垂直に線を引きます。
この線が2㎝以内だと薄毛と判断されるため、AGAにより薄毛が進行している可能性があります。
判断法③指で測る
生え際の後退をはおでこから生え際まで指が何本分入るかで確認します。
鏡の前で眉を上げておでこしわを作り、一番上のシワから生え際まで指が何本入りますか?
この時、指が3本以上入る場合はAGAにより生え際が後退している可能性があります。
指の太さや生え際の深さには個人差があります。一番良いのは本人の以前の状態と比較することなので、半年ごとに写真をとって記録を残しておきましょう。
※上記の方法はあくまで簡易チェックです。上記内容に当てはまらなくても本人の実感として生え際の後退がある場合は、AGAクリニックなど専門の機関で確認してもらうことをおすすめします。
M字ハゲが進行する原因とは
M字の薄毛が進行してしまう主な原因として、以下の3つが考えられます。
- AGA
- 牽引性脱毛症
- 血行不良
M字の薄毛はほとんどがAGAによるものですが、中には他の原因で起こる場合もあります。
それぞれ、どのようなメカニズムでM字の薄毛が進行するのか、詳しく解説していきます。
M字ハゲの原因①AGA
AGA(男性型脱毛症)は成人男性に多くみられる進行型の薄毛で、現在では日本人の3人に1人がAGAを発症していると言われています。
AGAは悪玉男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン) の働きによって、髪の成長が抑制されることで起こります。
髪のヘアサイクルが乱れ、成長途中で抜け落ちてしまうため細く短い髪が増えて薄毛が進行していきます。
AGAが進行する原因は以下の2つです。
- アンドロゲンレセプター(男性ホルモン)の感受性
- 5αリダクターゼの活性度
アンドロゲンレセプターの感受性
AGAの原因である悪玉男性ホルモンDHTは毛根にあるアンドロゲンレセプターに結合すると髪の成長を抑制する信号を発信します。
アンドロゲンレセプターの感受性が強い人はDHTと結びつきやすく、体質的にAGAが発症する可能性が高いと考えられます。
これらの要因は高い確率で遺伝することがわかっています。
ただしAGA自体を遺伝するわけではなく、あくまで男性ホルモンの影響を受けやすいかどうかを遺伝します。
遺伝だけで100%AGAが発症するわけではないのであまり気にしすぎないようにしましょう。
アンドロゲンレセプターの感受性については血液検査によって調べることができます。気になる方は一度調べてみてはいかがでしょうか。
5αリダクターゼの活性度
AGAの原因であるDHTはもともと体内にある男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼをという酵素が結びついて生成されます。
5αリダクターゼの活性度は遺伝により受け継がれますが、生活習慣の乱れやストレスなどのさまざまな理由でホルモンバランスが崩れるとより活発に分泌されるようになります。
5αリダクターゼが活発になると男性ホルモンと結びつきやすくなり、DHTが生成量が増加して、AGAが進行するリスクが高まります。
以下の理由で5αリダクターゼは活発に分泌されます。
- 加齢
- ストレス
- 睡眠不足
- 生活習慣の乱れ
AGAを間接的に進行させる原因
AGAを進行させる遺伝的な原因として「アンドロゲンレセプターの感受性」と「5αリダクターゼの活性度」について解説しましたが、そのほかにも生活習慣もAGAの進行に関係があると言われています。
生活習慣の乱れはAGAの直接的な原因ではありませんが、間接的な原因とは成り得ます。
生活習慣の乱れはホルモンバランスを崩し、5αリダクターゼの分泌を促進します。
前述したように5αリダクターゼの分泌が活発になるとAGAの原因であるDHTの生成量が増加し、薄毛の進行を早めます。
さらに、自律神経の乱れや血行不良、頭皮環境の悪化などを招きAGA発症や進行のリスクが高まります。
M字ハゲの原因②牽引性脱毛症
牽引性脱毛症は長時間髪を引っ張り続けることで起こる薄毛です。
ポニーテールなど同じ箇所で髪を結ぶ習慣がある女性によく見られる症状ですが、セットの仕方によっては男性にも起こります。
牽引性脱毛症はたまに髪型を変えたり、結ぶ位置や分け目をずらしたりすることで予防が可能です。
M字ハゲの原因③血行不良
頭皮の血行不良もM字の薄毛が進行する原因となる可能性があります。
頭はもともと血の流れが悪い箇所ですが、生え際やM字は血管が少なく特に血流が悪い部分です。
生え際やM字に限らず、血行不良は抜け毛や頭皮環境の悪化につながり薄毛を進行させる危険性があるため、日頃から頭皮マッサージをするなどして血流が滞らないよう意識しましょう。
M字ハゲを治すための対策とは?
よく「M字ハゲは治らない」なんて話を聞きますが、本当でしょうか?
結論からお伝えするときちんとした対策を行えば改善する可能性はあります。しかし、M字の薄毛は一度進行してしまうと改善するのに時間がかかるのも事実です。
気になりだしたらすぐにでも対策をとることをおすすめします。M字の薄毛を改善するために有効な対策は以下の4つがあげられます。
対策①AGA治療薬の使用
M字の薄毛の原因がAGAの場合は、AGA治療薬のを用いることで改善が期待できます。
AGA治療薬には「ミノキシジル」と「フィナステリド」の2種類があります。
さらにミノキシジル は錠剤を服用する「ミノキシジルタブレット」と、液体を頭皮に塗布する「ミノキシジル外用薬」の2つに分類されます。
ミノキシジルは血管を拡張して発毛を促進し、フィナステリドはAGAの原因であるDHTの生成を抑制して抜け毛を予防します。それぞれ違う働きをする薬を組み合わせることでより発毛効果が高まることが期待されます。
これらの薬はあくまで症状を抑えるためのものでAGAの進行を遅らせる効果はありますが、完治することはありません。
服用を中止すると再び薄毛は進行します。
そのため、薄毛が気になる期間は飲み続ける必要があるので、使用する際はメリット・デメリットをしっかりと理解した上で始めることが大切です。
- ミノキシジル
- ミノキシジル 外用薬
- フィナステリド
ミノキシジル
ミノキシジルには血管を拡張し血流を良くする作用があります。
血流が増大することでより多くの栄養が毛根に行き届くようになり髪の毛の成長が促進されます。
ミノキシジルには錠剤を服用する「内服薬」と液体を頭に塗布する「外用薬」の2種類があります。
外用薬は発毛に有効な薬品として国から認可を受けていますが、内服薬は未認可です。
また、全身に作用する内服薬に比べ塗布した部分に限定的に作用する外用薬は、効果が緩やかですがその分副作用が発生するリスクも低いです。
そのためミノキシジルを使用してM字の改善を目指すのであれば、安全性や副作用のリスクを考えてまずは外用薬から使用することをおすすめします。
ミノキシジル外用薬はお薬の一種(医薬部外品)です。
体質や頭皮状態によって軽度の副作用は出る可能性があります。医師や薬剤師の指示に従い用法用量を守って使用しましょう。
フィナステリド
AGAは悪玉男性ホルモンDHT(ジヒドロテストロン)が髪へ成長を抑制する信号を出し、髪の成長期が短くなってしまうことで起こります。
フィナステリドは5αリダクターゼの働きを阻害してDHTの生成を抑制する作用があります。
DHTが抑制されると短くなってしまった成長期が正常化し抜け毛が減るため、薄毛の進行を遅らせることができるのです。
フィナステリドは薬ではなく成分の名前です。使用する際はフィナステリドが含まれた錠剤(プロペシア・フィナステリド錠など)を服用します。
フィナステリドは国からAGA治療薬をして認可された薬です。日本はもちろん世界60カ国以上で広く使用されています。
その点ではミノキシジル タブレットより安心感がありますが、副作用や辞めた際のリバウンドの懸念があるため使用の際は十分に検討することをおすすめします。
AGA治療薬について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
対策②生活習慣の見直し
生活習慣の乱れはAGAの進行を早める間接的な要因です。
AGA以外が原因の薄毛も生活習慣の乱れによっておこる場合があります。
偏った食生活は髪の成長に必要な栄養が不足し抜け毛が増える原因となります。
また、睡眠不足やストレスは自律神経を乱し血行不良を招き、髪に十分な栄養が行き届かなくなってしまいます。
M字の薄毛が気になる人は以下の内容に当てはまるところがないか、自分の生活習慣を見直おしてみましょう。
- 偏食、暴食
- 過度なダイエット
- 睡眠不足
- ストレス
- 飲酒、喫煙
- 運動不足
対策③頭皮マッサージ
頭皮マッサージは頭皮の血行が良くなるため、毛根へ栄養が行き届きやすくなり抜け毛の防止や髪の成長を促進する効果が期待できます。
リラックス効果や自律神経の乱れを改善する作用もあるため、ストレスを感じやすい人、溜め込みやすい人にもおすすめです。
頭皮マッサージは正しい方法で行わないと反対に抜け毛を増やす原因となる場合があります。
指の腹を使って適度な力加減でゆっくりと揉みほぐしましょう。
対策④頭皮環境の改善
頭皮環境の悪化は抜け毛の増加や、髪の成長を妨げる原因となります。
強い洗浄力のシャンプーを使用していると頭皮が乾燥してフケやかゆみが生じる可能性があります。
また、乾燥した頭皮は足りない皮脂を補おうと皮脂分泌を過剰にし脂漏性皮膚炎などの頭皮トラブルを引き起こす原因となることがあります。
AGAの原因であるDHTは皮脂の分泌を促進するため、薄毛の人は頭皮が脂っぽい傾向にあります。
ベタつきが気になり1日2回以上シャンプーしたりゴシゴシこするように洗ってはいませんか?
心当たりがある人は一度シャンプーの成分やシャンプーの仕方を見直してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
M字の薄毛はほとんどがAGAによって起こり、放っておくとどんどん進行してしまいます。
早めにしっかりとした対策を行えば予防や改善ば充分に可能ですが、一度進行すると改善が難しく時間がかかる傾向にあります。
適切な対策を取るためには、まずは自分の薄毛の原因を知ることが大切です。
すでにM字の薄毛が進行している人や自分一人では対策が難しい人は、一度専門の機関に相談してみることをおすすめします。